駿河トラフ

知っておきたい「南海トラフ」の基礎知識

知っておきたい「南海トラフ」の基礎知識

家族を守りたい

南海トラフって何を指すんですか?

防災防犯専門家

四国の南の海底にある、水深4,000m級の深い溝(トラフ)のことだよ。活発な地震発生帯で、非常に大きな地震が起こる可能性があるんだ。

家族を守りたい

活発な地震発生帯ということは、よく地震が起きるってことですか?

防災防犯専門家

そうだね。南海トラフでは、巨大地震が数十~百年ごとに繰り返し発生しているとされているんだ。災害への備えをすることが大切だよ。

南海トラフとは。

「南海トラフ」とは、防災・防犯関連の用語で、四国の南の海底に存在する、水深約4,000メートルの深い溝のことです。この溝は非常に活発な地震発生帯であり、大規模な地震が発生する可能性があります。南海トラフの北端部、駿河湾内にある部分は、「駿河トラフ」とも呼ばれています。

南海トラフとは?

南海トラフとは?

南海トラフとは、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが沈み込む境界に形成された変位帯のことです。この変位帯は、紀伊半島から九州にかけて、四国海溝に沿って約1,000kmにわたって続いています。プレートの境界では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むため、巨大地震が発生しやすくなっています。過去に、この南海トラフでは、記録に残るだけでも7回もの巨大地震(マグニチュード8以上)が発生しています。

南海トラフの規模と位置

南海トラフの規模と位置

南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む境界断層で、四国沖合から房総半島沖まで約700kmにわたって延びています。この断層帯は日本列島の太平洋側を縦断しており、その幅は100kmに達します。南海トラフの沈み込みが生み出す巨大地震は、過去にも繰り返し発生しており、その規模はマグニチュード9クラスとされています。

南海トラフで発生する地震の特徴

南海トラフで発生する地震の特徴

-南海トラフで発生する地震の特徴-

南海トラフで発生する地震は、非常に大きな規模で、平均して数十〜数百年の間隔で発生することが知られています。これらの地震は、主に以下の特徴を持っています。

* -マグニチュードが大きい-マグニチュード8以上の巨大地震が発生します。
* -長期化-数十秒〜数分間継続することがあります。
* -誘発地震-主震の後に、余震誘発地震が数ヶ月から数年間にわたって発生することがあります。
* -津波-巨大地震が発生すると、数十メートルにも及ぶ津波が発生することがあります。
* -地盤の液状化-地震の揺れによって、地盤が液状化して建物やインフラが倒壊することがあります。

南海トラフ地震の被害想定

南海トラフ地震の被害想定

南海トラフ地震の被害想定は、今後30年以内に発生する可能性がある大規模地震を想定して政府が発表しています。想定より震源が近くなったり、地震規模が大きくなったりすると、被害がさらに拡大する可能性があります。

マグニチュード9クラスの巨大地震が発生すると、広範囲の地域で震度7以上の強い揺れが発生すると予想されています。これにより、建物やインフラが多数倒壊し、津波による浸水地盤の液状化も発生する可能性があります。

また、地震発生後には余震が長期的に継続する恐れがあります。余震の規模によっては、被災した建物やインフラに二次被害をもたらすおそれがあります。

南海トラフ地震に備える

南海トラフ地震に備える

南海トラフ地震に備える

南海トラフ地震は巨大地震であるため、甚大な被害をもたらす可能性があります。そのため、事前に備えておくことが重要です。まず、居住地域における津波ハザードマップを確認し、避難場所や経路を把握しましょう。自宅では家具の固定や防災グッズの備蓄を行うことが大切です。また、家族や地域と連携し、災害発生時の連絡方法や行動計画を決めておくと安心です。さらに、自治体や防災機関が主催する防災訓練に積極的に参加し、適切な避難行動や救護方法を身につけておくことも備えに不可欠です。

海底の溝『トラフ』のしくみと脅威

海底の溝『トラフ』のしくみと脅威

家族を守りたい

先生、防災・防犯の用語『トラフ』について教えてください。

防災防犯専門家

トラフとは、海底を走る溝のうち、最大水深が6000メートルを超えない細長い谷のことをいいます。

家族を守りたい

なるほど、細長い谷なんですね。日本近郊で注目されているトラフにはどんなものがありますか?

防災防犯専門家

相模トラフ、駿河トラフ、南海トラフがあります。相模トラフは1923年の関東大震災、駿河トラフは近い将来の東海地震、南海トラフは1944年の東南海地震と1946年の南海地震を引き起こしました。

トラフとは。

防災・防犯の用語「トラフ」とは、海底にある急斜面と平らな底が特徴的な細長い谷のことで、海底を走る溝の中でも最大水深が6,000メートル以下のものを指します。

現在、日本近海で特に注目されているトラフは3つあります。1つは伊豆半島の東に位置する「相模トラフ」で、1923年に発生した関東大震災の原因となりました。もう1つは伊豆半島の西にある「駿河トラフ」で、近い将来の東海地震が懸念されています。そして、駿河トラフとつながって四国の南まで続く「南海トラフ」は、1944年に東南海地震、1946年に南海地震を引き起こしました。

トラフとは?

トラフとは?

-トラフとは?-

「トラフ」とは、海底にある深くて細長い海溝です。2つのプレートが衝突して沈み込み帯を形成すると、プレートの境目に沿ってトラフができます。トラフの深さは場所によって異なりますが、中には深さ1万メートルを超えるものもあります。トラフは、地震や津波などの自然災害を引き起こす可能性があるため、海洋科学者にとって重要な研究対象となっています。

相模トラフと関東大震災

相模トラフと関東大震災

相模トラフは関東地方の東側に位置する深海底の溝(トラフ)です。日本列島の東縁にある太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界部に位置し、長さ約350km、幅約100km、深さ約1,500mの巨大な溝を形成しています。相模トラフは、フィリピン海プレートが太平洋プレートの下に沈み込む沈み込み帯であり、その活動によって地震や津波の発生が懸念されています。

特に、相模トラフでは1923年に関東大震災が発生しました。この地震はマグニチュード7.9の大規模地震で、東京を中心に甚大な被害をもたらしました。関東大震災は相模トラフの直上ではないものの、トラフ近くの浅いプレート境界で発生したと考えられています。この地震による被害を教訓に、相模トラフ沿岸部では耐震対策や津波対策が強化され、将来の地震や津波に対する備えが進められています。

駿河トラフと東海地震

駿河トラフと東海地震

駿河トラフと東海地震

日本で最も巨大地震の発生が懸念されているのが駿河トラフだ。駿河トラフは、伊豆半島から房総半島にかけて存在する海底の溝で、プレート境界に位置している。この境界では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいる。

駿河トラフ付近では、過去に大規模な地震が発生しており、特に1707年の宝永地震と1854年の安政東海地震が有名だ。これらの地震は、マグニチュード8を超える巨大地震で、甚大な被害をもたらした。近年では、2011年の東日本大震災の余震として駿河トラフでマグニチュード7を超える地震が発生している。

南海トラフと東南海・南海地震

南海トラフと東南海・南海地震

南海トラフは、日本列島南方の海底に位置する巨大な断層帯です。このトラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことで形成されており、その長さは約800キロメートルにも及びます。南海トラフでは過去に繰り返し巨大地震が発生しており、中でも1944年の昭和東南海地震と1946年の昭和南海地震は、それぞれマグニチュード7.9と8.0の甚大な被害をもたらしました。これらの地震では、大規模な津波が沿岸地域を襲い、多くの死傷者が出ました。

防災におけるトラフの認識

防災におけるトラフの認識

防災におけるトラフの認識

海底に形成される深海溝であるトラフは、地震や津波を引き起こす高いリスクを秘めています。そのため、防災対策においてトラフのしくみを正しく理解することが不可欠です。トラフの存在によって、巨大地震が発生した場合に発生する津波の規模や到達時間が影響を受け、沿岸地域に甚大な被害をもたらす可能性があります。したがって、トラフの特質を把握し、適切な避難計画や構造物の強化対策などの防災対策を講じることが重要です。