顕著な大雨に関する気象情報とは？線状降水帯の危険性
家族を守りたい
「顕著な大雨に関する気象情報」って具体的にはどんな状況を表していますか？
防災防犯専門家
大雨による災害発生の危険度が非常に高くなっている状況で、線状の降水帯によって同じ場所で非常に激しい雨が降り続いている状態のことを指します。
家族を守りたい
線状の降水帯とは何ですか？
防災防犯専門家
帯状に連なる積乱雲のことで、短時間に大量の雨を降らせる特徴があります。
顕著な大雨に関する気象情報とは。
気象庁から発表される防災・防犯用語「顕著な大雨に関する気象情報」とは、線状の降水帯によって同じ場所に非常に激しい雨が降り続き、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている状況を表しています。
顕著な大雨に関する気象情報の定義
顕著な大雨に関する気象情報とは、気象庁が発表する、短時間に非常に激しい雨が降る可能性が高いことを知らせる情報です。この情報は、線状降水帯が発生する可能性が高い場合に発表されます。線状降水帯とは、帯状に連なった非常に強い雨のことで、局地的な大雨の原因となります。線状降水帯が発生すると、短時間の間に大規模な洪水や土砂崩れが発生する危険性があります。そのため、顕著な大雨に関する気象情報が発表された場合は、早急に安全な場所へ避難する必要があります。
線状降水帯とは
-線状降水帯とは-
線状降水帯とは、雷雨を伴う積乱雲が連なり、帯状に長く伸びている現象を指します。通常、幅は20～50km、長さは100～500kmにも及び、数時間にわたって同じ場所にとどまり続けることがあります。線状降水帯が発生すると、局地的かつ大量の降雨をもたらし、洪水や土砂崩れなどの災害を引き起こす危険性があります。
顕著な大雨に関する気象情報の発表基準
気象庁が発表する「顕著な大雨に関する気象情報」は、大規模な豪雨をもたらす線状降水帯の発生や、大規模な豪雨が予想される場合に発表されます。この情報は、発表基準を満たしたときに発表されます。
発表基準としては、(1)1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降り、かつ(2)その雨が2時間以上継続する見込みがあること、または(3)1時間に80mm以上の豪雨が降り、かつ(4)その雨が1時間以上継続する見込みがあることなどが挙げられます。これらの基準を満たす場合、気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」を発表し、注意を呼びかけます。
顕著な大雨に関する気象情報が出たら取るべき行動
顕著な大雨に関する気象情報が出されたら、直ちに安全確保のために行動を取ることが大切です。屋内にいる場合は、窓やドアをしっかりと閉め、カーテンやブラインドを下ろして飛来物による被害を防ぎましょう。建物の外にいる場合は、頑丈な建物や地下室に避難し、屋外での活動を控えてください。また、最新の気象情報を確認し、避難指示や避難勧告が出されたら速やかに従ってください。急な増水や土砂崩れの危険があるため、川や低い土地には近づかないようにしましょう。
線状降水帯の発生メカニズム
線状降水帯の発生メカニズムについて説明します。線状降水帯は、積乱雲が一直線状に連なって大雨を降らせる気象現象です。
線状降水帯が発生するには、いくつかの条件が重なります。まず、大気の不安定性が高いことが必要です。大気が不安定であるほど、上昇気流が強くなり、積乱雲が発生しやすくなります。また、シアと呼ばれる風向や風速の変化が弱いことも重要です。シアが強いと、積乱雲が斜めに傾いたり、分裂したりして、線状降水帯の形成が阻害されます。さらに、水蒸気の多い環境が整っていることも発生に寄与します。水蒸気が多いと、積乱雲の成長を促進します。