自主防犯

略取・誘拐の傾向と対策

略取・誘拐の傾向と対策

家族を守りたい

先生、略取・誘拐って具体的にどういう違いがあるんですか?

防災防犯専門家

略取は暴行や脅迫をして連れ去ることで、誘拐はだましたり誘惑して連れ去ることだよ

家族を守りたい

最近は子どもを性的ないたずらのために誘拐する事件が増えているんですか?

防災防犯専門家

そうなんだ。子どもを守るためには、地域全体で見守ることが大切だよ

略取・誘拐とは。

「略取」とは、暴行や脅迫によって相手を連れ去ることを指し、「誘拐」は嘘や誘惑で連れ去ることを意味しています。略取誘拐や人身売買は減少傾向にあるものの、2009年の認知件数は156件に上り、約2日に1件のペースで発生しています。

近年では、身代金目的の略取誘拐よりも、子どもに対する性的虐待を目的とした犯罪が増加しています。被害者の多くは子どもで、事件の発生場所としては道路、駐車場、駐輪場などが挙げられます。

子どもを略取誘拐から守るためには、自主防犯活動を推進し、地域全体で見守ることが不可欠です。家庭では、防犯絵本を活用して子どもと話し合う、親子で安全マップを作成するなどの取り組みが有効です。

略取と誘拐の違い

略取と誘拐の違い

略取と誘拐の違い

略取とは、人の意思に反して、その人を監禁したり、自由を奪う行為です。一方、誘拐は、金銭やその他の利益を得る目的で、人を誘拐する行為です。略取は、暴行や脅迫などの暴力手段を使うことが多く、誘拐は、甘言や詐欺などの非暴力的手段を使うことが一般的です。また、略取は被害者との個人的な関わりがないことが多く、誘拐は被害者との間にある程度の人間関係があることが特徴です。

事件の減少傾向と現状

事件の減少傾向と現状

の「事件の減少傾向と現状」では、略取誘拐事件の件数が減少傾向にあることが指摘されています。近年の統計によると、20年前と比較すると、件数は大幅に減少しています。この傾向は、警察による厳重な取り締まりや、防犯意識の向上などが寄与していると考えられています。

しかし、依然として事件は発生しており、若い女性や子供が被害者になるケースが目立ちます。また、誘拐目的による事件だけでなく、金銭を目的とした身代金目的の事件も発生しています。そのため、引き続き警戒を怠らず、防犯対策を強化する必要があります。

近年の誘拐犯罪の傾向

近年の誘拐犯罪の傾向

近年の誘拐犯罪の特徴として、身代金目的の誘拐が増加していることが挙げられます。誘拐された被害者が無事解放された後、身代金が支払われていないケースがほとんどであるなど、犯行目的が金銭獲得に移りつつあるとみられます。また、誘拐集団も、身代金受け渡しの際に銃器を使用するなど、組織化・凶暴化する傾向にあります。

被害に遭いやすい場所

被害に遭いやすい場所

-被害に遭いやすい場所-

略取・誘拐事件が発生しやすい場所として、以下が挙げられます。

* -薄暗い場所-夜道や公園、駐車場など、視界が悪く人通りが少ない場所。
* -交通機関-駅やバス停、電車やバス内など、不特定多数の人が出入りする場所。
* -繁華街-人混みの中で迷子や拉致に気付きにくく、犯人にとって犯行しやすい場所。
* -学校や塾の周辺-通学路や下校時など、子供たちが単独で行動する時間帯を狙われることが多い場所。
* -観光地-見知らぬ土地で周囲の状況に不慣れで、犯人につけ回されたり、連れ去られたりしやすい場所。

子どもを守るための対策

子どもを守るための対策

子どもたちの安全を守ることは、親にとって最優先事項です。残念ながら、略取・誘拐の事件が依然として発生しており、子どもの安全を確保するための対策が不可欠です。子どもを守るために重要なポイントを以下にご紹介します。

子どもの安全を守る「防犯マップ」

子どもの安全を守る「防犯マップ」

家族を守りたい

先生、『防犯マップ』ってどういうものですか?

防災防犯専門家

防犯マップは、地域や通学エリアの防犯に関する情報をまとめた地図だよ。

家族を守りたい

具体的にはどんな情報ですか?

防災防犯専門家

例えば、防犯上不安が残る場所や、犯罪の発生場所などが記されています。

防犯マップとは。

防犯マップとは、地域の防犯状況を把握するために作成する地図のことです。近年、子どもたちの防犯意識を高めるために、防犯マップづくりに取り組む地域や学校が増えています。

防犯マップは、子どもたちや保護者、地域住民が協力して作成します。実際に現地を回り、防犯上危険を感じる場所などを確認し、地図に書き込みます。こうして作成された防犯マップを共有することで、子どもの安全をみんなで守ることができます。

なお、警察や地方公共団体では、犯罪が発生した場所を記した地図を「犯罪マップ」とも呼びます。

防犯マップとは?

防犯マップとは?

防犯マップとは、地域内における危険スポットや安全な場所を記した地図です。学校や公園、交番の位置だけでなく、空き地や人通りの少ない場所などの防犯上の注意点を示しています。地域住民が犯罪や事故から子どもたちを守るために、安全な通学路や避難場所を確認するための貴重なツールとなっています。

防犯マップづくりの意義

防犯マップづくりの意義

防犯マップの作成は、子どもの安全を守る上で重要な役割を果たします。子どもたちが普段遊んだり通学したりする地域の安全に関する情報を集め、わかりやすく地図上にまとめることで、子どもたちが危険を回避したり、万一の場合に助けを求めたりするための貴重なツールになります。防犯マップには、警察署や交番、子ども相談所、公園などの公共施設の位置や、危険な場所や不審者の目撃情報などの安全に関する情報が記載されています。子どもたちがこれらの情報を把握することで、自分たちの居住地域や通学路の安全性を認識し、適切な行動を取ることができます。

防犯マップづくりの具体的な手順

防犯マップづくりの具体的な手順

防犯マップの作成には、手順を踏むことが大切です。まず、地元の警察署や防犯協会などに相談し、犯罪発生状況や危険箇所の情報を収集します。情報収集をもとに、地図上に危険箇所や避難場所、交番や警察署などの施設を書き込みます。次に、住民と協力して、地域内を実際に歩いて危険箇所を確認し、マップに追記します。最後に、作成したマップを配布したり、地域のホームページに掲載したりして、住民の周知を図ります。

防犯マップの効果

防犯マップの効果

防犯マップの効果

防犯マップは、地域の安全性を向上させる上で重要な役割を果たします。犯罪の発生場所や危険なポイントを視覚的に表示することで、住民は自分の行動をより意識するようになり、危険を回避することができます。また、犯罪を計画する犯罪者に対しても抑止力となり、犯罪発生率を低減する効果があります。さらに、防犯マップは、警察や防犯ボランティアとの連携を深めることで、地域の安全体制を強化することができます。

みんなで作る防犯マップ

みんなで作る防犯マップ

みんなで作る防犯マップには、地域住民が一丸となって犯罪や事故から子どもたちを守るための対策を話し合う場が設けられています。地域の人々が集まり、危険な場所や時間帯を特定し、犯罪の抑止や子どもたちの安全確保に役立つ戦略を考案します。また、この取り組みでは、住民同士が互いに連携し、見守り活動や情報共有を行うネットワークを構築しています。これにより、地域全体の安全意識が高まり、犯罪の発生が抑えられることが期待されています。