粉末消火器の基礎知識

家族を守りたい

防災・防犯の用語『粉末消火器』って何ですか?

防災防犯専門家

粉末消火器は、火災に向かって粉末消火剤を放射して、燃焼反応を抑えて消火する消火器のことだよ。

家族を守りたい

どんな特徴があるんですか?

防災防犯専門家

取り扱いやすく、一瞬で炎を抑えられるのが特徴だけど、浸透性がないので、木材などの燃えているものは再燃する恐れがあるよ。そのため、消火後は水をかける必要があるんだ。

粉末消火器とは。

防災・防犯用語の「粉末消火器」とは、火災に対して粉末消火剤を噴射し、消火剤の燃焼抑制作用を利用して鎮火させる消火器のことです。

消火器にはさまざまな種類がありますが、扱いやすさや手軽さから粉末消火器が広く使用されています。粉末消火器は炎を瞬時に抑えて消火できますが、浸透性がないため木材などの内部に燃え広がった火災では再発する可能性があります。そのため、水による追加消火が必要となる場合があります。

粉末消火器は放射時間と放射距離が強化液消火器に比べて短いため、火元を確実に狙って消火することが重要です。

粉末消火器とは

粉末消火器とは

-粉末消火器とは-

粉末消火器とは、消火薬剤として粉末(ABC粉末)を使用した消火器です。粉末は、ナトリウム、カリウム、炭酸カルシウムなどの化学物質で構成されており、消火の際には粉末状になって放出されます。この粉末は炎の表面を覆い、酸素を絶って燃焼反応を抑制します。

粉末消火器は、固形物、液体、ガスなど、さまざまなタイプの火災の消火に適しています。特に、電気機器や精密機器の火災にも使用できます。また、消火後の再燃の可能性が低く、比較的簡単に取り扱うことができます。ただし、粉末は放出後、あたりに散乱しやすく、使用後は清掃が必要になる点は注意が必要です。

粉末消火器の仕組み

粉末消火器の仕組み

粉末消火器の仕組み

粉末消火器は、火災を効率的に消火するための仕組みを備えています。本体内の圧力により、タンクに封入された粉末がノズルから放出されます。この粉末は主にリン酸塩や炭酸塩をベースとした化学物質で、燃焼を抑制する作用があります。粉末は炎の熱で分解し、不燃性の気体や表面被膜を形成します。この気体は、炎の周りに酸素バリアを形成し、燃焼に必要な酸素を遮断します。また、粉末は炎の表面を覆ってコーティングし、気化や熱伝導を防ぎます。この二重の効果により、火災は急速に消火されます。

粉末消火器の取り扱い上の注意点

粉末消火器の取り扱い上の注意点

-粉末消火器の取り扱い上の注意点-

粉末消火器を使用する際は、以下の注意点を守ることが重要です。粉末は非常に細かい粒子でできているため、使用後は粉塵が舞って視界を遮ることがあります。そのため、風向きを確認してから使用し、吸い込まないように注意しましょう。また、粉末は電気機器に悪影響を与える可能性があるため、感電しないよう注意する必要があります。さらに、消火活動後は粉末を速やかに除去し、洗浄・点検を行って次回の使用に備えましょう。

粉末消火器の使用上の注意点

粉末消火器の使用上の注意点

粉末消火器の使用上の注意点

粉末消火器を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、風通しの良い場所に設置し、火元から十分な距離を確保することが必要です。また、使用前にピンを抜いて安全レバーを引き、ホースを火元に向ける必要があります。粉末を噴射する際は、風向きを考慮し、火元に直接噴射するようにしましょう。ただし、電気機器には使用せず、人間に向けても噴射しないでください。消火後は粉末が残るので、周囲の清掃と換気を行うことが大切です。

粉末消火器の用途

粉末消火器の用途

-粉末消火器の用途-

粉末消火器は、家庭用や事業所などの幅広い場所で使用されています。その主な用途は、可燃性液体、可燃性ガス、および電気機器火災の消火です。粉末消火器は、水や二酸化炭素などの他の消火剤では消火が難しい火災に効果的です。

また、粉末消火器は、三次元消火が可能です。つまり、火源の奥深くまで浸透し、火炎基部を確実に消火することができます。この特性により、壁や天井裏などの狭い場所やアクセスが困難な場所の火災消火に適しています。