空き巣

ガラス破り対策で安全な住まいづくり

ガラス破りの手口

ガラス破りの手口は、侵入者がさまざまな方法を使ってガラスを割って建物内に侵入するというものです。一般的な手口としては、窓ガラスを石や レンガで叩き割る「叩き割り」があります。また、スパナやペンチを使って窓枠をこじ開け、ガラスを割る「こじ開け」もあります。さらに、「バール攻撃」では、バールを使って窓ガラスを直接破壊します。侵入者は、車のプラグや石鹸をガラスに塗布することで、ガラスを割った際の騒音を低減することもあります。また、窓ガラスに衝撃を与え、弱らせてから破壊する「熱衝撃」の手口も使用されます。侵入者は、火炎放射器や熱湯を使ってガラスに衝撃を与えます。

一戸建て住宅の侵入窃盗におけるガラス破り

一戸建て住宅では、侵入窃盗においてガラス破りが依然として主要な手口となっています。窓やドアのガラスを割って侵入することで、窃盗犯は素早く簡単に住居に侵入することができます。ガラス破りは、主に住宅の1階部分で行われ、透明または半透明のガラスがターゲットになりやすい傾向があります。暗がりを避けて目立ちにくい場所や、死角になりやすい裏口などが狙われやすいです。また、ガラスが薄く、簡単に割れる窓やドアは、窃盗犯にとって好都合な標的になります。

ガラス破り対策の基本

ガラス破り対策の基本は、安全な住まいづくりに不可欠です。侵入者は、ガラスを割って窓やドアから侵入を試みる場合が多くあります。そのため、ガラスの強化が防犯対策の重要な要素となっています。

まず、防犯ガラスへの交換が効果的です。防犯ガラスは、特殊加工により衝撃に強く、割れても破片が飛び散りにくい構造になっています。また、補助錠の設置も有効です。補助錠は、窓やドアを施錠するだけでは侵入を防げない場合に、十分な安全性を確保します。

さらに、窓やドアの鍵を閉め忘れないことは基本中の基本です。また、周囲の環境に注意を払うことも重要です。不審な人物や不審な車両がいないか、日頃から確認しておきましょう。これらの対策を講じることで、ガラス破りによる侵入被害を未然に防ぐことができます。

防犯フィルムや防犯ガラスの有効活用

ガラス破り対策を徹底し、安心して暮らせる住まいづくりが求められています。その中で、防犯フィルムや防犯ガラスの活用が有効です。

防犯フィルムは、ガラスに貼ることで破られにくくするものです。衝撃を受けると、フィルムが破れたガラスを保持し、侵入を妨げます。また、飛散防止効果もあり、災害時の破片による怪我を軽減できます。

一方、防犯ガラスは、特殊な加工を施した強化ガラスで、通常のガラスよりも破られにくくなっています。さらに、防犯フィルムと併用することで、より高い防犯効果が期待できます。

普段からできるガラス破り対策

「ガラス破り対策で安全な住まいづくり」において、「普段からできるガラス破り対策」として重要な習慣があります。

窓の鍵を常に施錠することは、侵入者の侵入を防ぐ基本的な対策です。また、就寝時や外出時には窓のカーテンを閉めることで、内部の様子を外部から伺われにくくします。さらに、空き巣のターゲットになりやすい1階や窓の近くに大切な物を置かないようにすることも重要です。

加えて、防犯フィルムを窓ガラスに貼ることで、ガラスが割れても容易に侵入されないようにできます。また、窓ガラスに防犯アラームを設置することで、窓の破損を感知して大きな音を出したり、警察に通報したりすることが可能です。

カム送り解錠とは？対策と予防方法を解説

カム送り解錠とは？

-カム送り解錠とは？-

カム送り解錠とは、特殊なツールを使用してドアのカム（鍵穴の内部にある回転式の部品）を回転させ、鍵穴を解除する手法です。従来の解錠方法とは異なり、鍵を使用しないため、鍵を紛失したりなくしたりした場合でもドアを開けることができます。この手法は、専門の錠前師や犯罪者によって使用されることがあります。

カム送り解錠の手口

カム送り解錠とは、鍵穴に工具を挿入し、中のカム（鍵穴を動かす部分）を回転させて鍵を開ける手法です。この手口では、鍵を使わないため、ピッキングとは異なります。

カム送り解錠は、安価な工具を使用して行うことができます。そのため、不特定多数の人が簡単に実行できることが特徴です。工具を鍵穴に差し込み、カムを回転させるだけで、ドアの施錠を解除できます。

カム送り解錠の対策部品

-カム送り解錠の対策部品-

カム送り解錠に対抗するため、さまざまな対策部品が開発されています。その代表例の一つがカム送り対策ピンです。これは、ドアのシリンダーに挿入され、カムの部分に引っかけて回されないようにするものです。もう一つの代表的な対策部品はデッドボルトです。これは、通常の状態ではドアをロックしているボルトで、カム送り攻撃を受けた場合でもドアを開けることを防ぎます。また、ドアスコープやドアガードチェーンなどの補助的な対策部品も有効です。ドアスコープはドア越しに外部を確認でき、ドアを開ける前に不審者を特定できます。ドアガードチェーンはドアをわずかに開けて換気や確認をするときに、侵入を防ぐことができます。

錠前メーカーに相談する

錠前メーカーに相談する

カム送り解錠は複雑な技術を要するため、素人では対策が難しい場合があります。そのような場合は、錠前メーカーに相談することが推奨されます。錠前メーカーは、カム送り解錠の特徴や対策方法を熟知しています。錠前交換や追加のセキュリティ対策について、適切なアドバイスを提供してくれます。さらに、メーカー純正の部品やセキュリティ製品を使用することで、より高い防犯効果が期待できます。

すぐにできる対策：ワンドアツーロック

すぐにできる対策ワンドアツーロック

カム送り解錠への効果的な対策として、ワンドアツーロックがあります。これは、玄関ドアに2つ以上の錠前を設置することで、解錠に必要な時間を延長し、犯罪者に機会を与えないようにするものです。ワンドアツーロックには、錠前の種類や設置位置を工夫することで、さらに防犯性を高めることができます。たとえば、1つはピッキング耐性に優れたディンプルキー、もう1つは破壊耐性に強いサムターン錠を使用したり、上下に錠前を設置することで、カム送り解錠による解錠を防ぐことができます。