感震ブレーカーとは?地震による電気火災を防ぐ仕組み

家族を守りたい

感震ブレーカーについて教えてください。

防災防犯専門家

感震ブレーカーは、地震の揺れを感知すると、配線用ブレーカーや漏電ブレーカーを遮断する器具です。

家族を守りたい

なぜ地震を感知したらブレーカーを遮断するのですか?

防災防犯専門家

地震の揺れで配線が破損したり、倒れたりすると、感電などの二次災害につながる危険があるためです。ブレーカーを遮断することで、そのような事故を防ぎます。

感震ブレーカーとは。

感震ブレーカーとは、地震の揺れを感知するセンサーによって、あらかじめ設定された震度以上の揺れが発生した場合に、電気系統を遮断する装置です。

感震ブレーカーの仕組みと役割

感震ブレーカーの仕組みと役割

感震ブレーカーは、地震が発生した際に電気の流れを遮断する、電気火災防止のための装置です。地震の揺れを感知するセンサーが組み込まれており、揺れが一定以上の大きさを超えると自動的に作動します。

感震ブレーカーは、地震による揺れで電化製品や電気配線が損傷したり破損したりした際に発生する可能性のある電気火災を防ぐために使用されます。地震によって電気配線が切れたり、短絡したりすると、火花が発生し、火災につながる可能性があります。感震ブレーカーは、地震の揺れを感知して電気の流れを遮断することで、このような火災を防ぎます。

感震ブレーカーのメリットとデメリット

感震ブレーカーのメリットとデメリット

感震ブレーカーのメリット

感震ブレーカーは、地震による火災予防に役立ちます。地震が発生すると、強震を感知して自動的に電気回路を遮断するため、配線の被覆が破損して漏電した場合の電気火災を防止できます。また、停電を防ぐ役割もあり、地震発生後に停電が長引くと、災害時の情報収集や救助活動が妨げられる可能性がありますが、感震ブレーカーがあればある程度の時間、電気を供給することができます。

感震ブレーカーのデメリット

感震ブレーカーのデメリットとしては、正常時に地震以外の衝撃で誤作動を起こす場合があることです。例えば、大きな家具の移動やドアの強い開閉などでも、感震ブレーカーが作動してしまい、日常生活に不便が生じる可能性があります。また、感震ブレーカーは電気回路を遮断するため、地震発生時に重要な設備や機器が停止するおそれがあります。例えば、エレベーターや医療機器が停止すると、二次的な被害につながる可能性があります。

感震ブレーカーの設置方法

感震ブレーカーの設置方法

感震ブレーカーの設置は、地震による電気火災を防ぐ上で重要な対策となります。設置方法は次のとおりです。

通常、感震ブレーカーは分電盤に設置されています。分電盤とは、各部屋に電気を供給するためのスイッチやブレーカーが収容されている箱です。感震ブレーカーは通常、分電盤内で最も下の段にあり、他のブレーカーとは形状が異なります。感震ブレーカーには、地震を感知するセンサーが内蔵されています。地震が発生すると、センサーが感知してブレーカーを自動的に遮断し、室内への通電を停止します。

感震ブレーカーの導入事例

感震ブレーカーの導入事例

感震ブレーカーの導入事例として、近年では、地震発生時の火災を防ぐため、集合住宅やオフィスビルへの導入が急速に進んでいます。特に、東日本大震災以降、耐震性だけでなく、火災対策としても注目が集まり、全国各地で導入が進んでいます。また、学校や病院などの公共施設や、工場や倉庫などの産業施設でも、安全対策の一環として感震ブレーカーの導入が進められています。

感震ブレーカーを選ぶときのポイント

感震ブレーカーを選ぶときのポイント

感震ブレーカーを選ぶときのポイント

感震ブレーカーを選ぶ際は、設置場所建物構造によって適切なタイプを選択することが重要です。

まず、設置場所を確認しましょう。感震ブレーカーには、住宅用、事務所用、工場用など、使用目的に応じた種類があります。また、設置環境に合わせた耐震性能も考慮してください。

次に、建物構造を確認します。木造住宅の場合、軽量でコンパクトな感震ブレーカーが適しています。一方、鉄筋コンクリート造などの大型の建物には、より耐震性の高いタイプが必要となります。

さらに、回路容量対応電流も重要なポイントです。回路容量は、感震ブレーカーが許容する電流の大きさであり、対応電流は、遮断できる電流の大きさです。住宅では一般的に15Aの回路容量が使用されていますが、大型の機器を使用する場合は、より大きな容量が必要となる場合があります。