再来周期とは?地震の発生周期を知る

家族を守りたい

先生、『再来周期』って何ですか?

防災防犯専門家

『再来周期』とは、同一地域で大地震がほぼ周期的に繰り返し起きる場合があるんだけど、その周期のことだよ。

家族を守りたい

周期って、活断層の活動間隔ってことですか?

防災防犯専門家

そうだよ。断層の長さや地震の規模によって活動間隔が変わるから、地震の発生頻度が分かるんだ。

再来周期とは。

防災や防犯に関連した用語「再来周期」とは、ある地域で大地震がほぼ一定の周期で繰り返し発生する期間のことを指します。

この再来周期は、地震の発生源である活断層の活動間隔と同じです。一般的に、活断層の平均変位速度が速いほど再来周期は短くなります。また、平均変位速度が同じでも、断層の長さや発生する地震の規模が大きいほど、活動間隔は長くなります。

再来周期の定義

再来周期の定義

-再来周期の定義-

再来周期とは、特定の規模以上の地震が同じ場所で発生するまでの平均的な時間間隔のことです。この概念は、特定の地域で将来発生する地震の発生確率を評価する上で重要です。再来周期は、過去に発生した地震の記録に基づいて推定され、地震の震源域や断層の特性を考慮して決定されます。再来周期が長いほど、大規模地震が発生する確率は低くなります。逆に、再来周期が短いほど、大規模地震が発生する可能性が高くなります。

活断層と再来周期

活断層と再来周期

活断層と再来周期

地震の再来周期の把握には、活断層の調査が不可欠です。活断層とは、現在も活動している断層で、過去に地震を起こし、今後も発生する可能性があります。活断層を調査することで、過去の地震の発生時期や規模が推定できます。

活断層の活動履歴の調査方法はいくつかあります。その1つがトレンチ調査です。これは、断層に沿って溝を掘り、地層を調査する方法です。地層からは、過去に地震が発生した痕跡である「すべり面」や「擾乱層」が見つかります。これらの痕跡から、地震の発生時期や規模を推定します。

平均変位速度と再来周期

平均変位速度と再来周期

平均変位速度とは、断層に蓄積されたひずみが一定の速度で解放される場合、断層が滑って地震が発生するまでの時間と断層面上の変位との関係を表す値です。この速度がわかると、地震の再来周期を推定できます。

再来周期とは、ある地点でほぼ同じ規模の地震が繰り返される間の時間間隔のことです。平均変位速度がわかれば、断層にかかっているひずみの蓄積量を推定でき、再来周期を計算することができます。つまり、平均変位速度が高いほど、断層にひずみが蓄積しやすく、地震の発生頻度も高くなります。

断層の長さと再来周期

断層の長さと再来周期

断層の長さと再来周期の関連性は、地震の発生頻度を予測する上で重要な要素です。一般に、断層が長いほど、一回の地震で発生するエネルギー量も大きくなり、地震の再来周期も長くなります。

これは、長い断層はエネルギーを蓄える領域が広いことを意味するためです。そのため、地震が発生するまでに蓄積されるエネルギーの量は大きくなり、少ない頻度で発生します。逆に、短い断層は蓄えられるエネルギー量が限られているため、地震の発生頻度が高くなります。

この関係性は、プレート境界型地震や内陸型の逆断層地震などの種類を問わず、幅広い地震に適用できます。したがって、断層の長さを測定することで、地震が発生するまでの平均的な時間間隔である再来周期を推定できます。

地震の規模と再来周期

地震の規模と再来周期

-地震の規模と再来周期-

地震の規模は、地震のエネルギーの大きさによって決まります。マグニチュード(M)という単位で表され、Mが大きくなるほど、地震が強くなります。小さな地震では、M3~4程度ですが、大きな地震では、M7~8以上にもなります。

再来周期は、特定の地域で同じ規模の地震が発生するまでの平均間隔です。例えば、M7の地震が100年間隔で発生していれば、その地域のM7の地震の再来周期は100年になります。ただし、再来周期というのはあくまでも平均値であり、実際には、それよりも早くまたは遅く発生する可能性があります。