堤防決壊

「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは?

「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは?

家族を守りたい

『家屋倒壊等氾濫想定区域』ってどういう意味ですか?

防災防犯専門家

堤防決壊や河岸浸食などによって、木造2階建ての家屋が流出したり倒壊したりするおそれのある区域のことだよ。

家族を守りたい

なるほど、つまり洪水で家の土台が崩れてしまったり、川の流れに家が流されてしまう可能性がある区域なんですね。

防災防犯専門家

そうだね。だから、この区域に住んでいる人は、災害時に安全に避難できるように準備しておくことが大切なんだ。

家屋倒壊等氾濫想定区域とは。

洪水や土砂崩れによる防災・防犯の用語「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは、堤防が決壊した場合に、木造2階建ての家屋が氾濫によって流出したり倒壊したりするおそれのある地域、または河川が浸食によって崩れることが予想される地域のことです。

家屋倒壊等氾濫想定区域とは

家屋倒壊等氾濫想定区域とは

-「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは-

家屋倒壊等氾濫想定区域とは、大雨が降った場合に河川の氾濫により、家屋が倒壊する恐れのある区域のことです。この区域は、国土交通省が洪水浸水想定区域(ハザードマップ)に指定しています。家屋倒壊等氾濫想定区域に指定されると、建築物の構造基準が厳しくなり、耐震性や耐水性のある建物にする必要があります。また、この区域では、市の開発許可が必要になる場合があります。

対象となる区域

対象となる区域

「家屋倒壊等氾濫想定区域」内には、「対象区域」と「非対象区域」の2種類に分けられます。「対象区域」とは、「洪水が氾濫した場合、平屋建ての木造住宅やコンクリートブロック造の住宅が全壊または流失するおそれのある区域」と定められています。つまり、洪水時には建物の倒壊や流出の可能性が極めて高いとされています。一方、「非対象区域」とは、「洪水が氾濫した場合でも、建物の全壊や流失のおそれがない区域」と定められており、建物の安全性は比較的高いとされています。

想定される被害

想定される被害

「家屋倒壊等氾濫想定区域」における想定される被害は深刻です。この区域では、大雨や台風などにより河川が氾濫した場合、家屋が倒壊したり、広範囲に浸水したりする可能性があります。さらに、土砂崩れやがけ崩れも発生し、住宅やインフラに甚大な被害をもたらすおそれがあります。また、ライフラインの寸断孤立も懸念されており、住民の安全確保が最優先となります。

対策

対策

「家屋倒壊等氾濫想定区域」では、浸水により家屋が倒壊したり、土石流の発生により人的被害が及ぶ可能性の高い区域を指します。このような地域では、以下のような対策を講じることが重要です。

ハザードマップの確認と避難経路の確保
居住地が「家屋倒壊等氾濫想定区域」に該当するかどうかをハザードマップで確認し、浸水時の避難場所や避難経路を把握しておきましょう。

避難行動の徹底
大雨や洪水が発生した際には、早めの避難が不可欠です。ハザードマップで確認した避難場所や避難経路に従って、安全な場所に避難しましょう。

建物の補強
浸水や土石流に対する建物の耐性を高めるため、耐震補強や土留の設置などの対策を検討しましょう。

備蓄品の準備
避難時に必要な食料や水、医薬品、懐中電灯などの備蓄品を準備しておきましょう。

地域の防災訓練への参加
地域の防災訓練に参加することで、避難の際の行動や備蓄品の確認など、防災意識を高めることができます。

避難方法

避難方法

避難方法

「家屋倒壊等氾濫想定区域」に指定された地域では、豪雨や河川の増水による氾濫が発生するおそれがあるため、避難方法を事前に確認しておくことが重要です。各自治体では、ハザードマップなどで避難場所や避難経路を公開していますので、必ず確認しておきましょう。

避難の際は、安全な避難場所まで迅速に移動することが大切です。浸水が予想される場合は、浸水が始まる前に避難を開始しましょう。また、避難の際は、大切な持ち物や非常用備品を携えて、安全な経路を通って避難するようにしましょう。

鉄砲水とは?我が国で頻発する局地的な急激な洪水

鉄砲水とは?我が国で頻発する局地的な急激な洪水

家族を守りたい

先生、『鉄砲水』ってどういう意味ですか?

防災防犯専門家

それはですね、河川の急激な水量が増加することで堤防を決壊させて発生する、局地的な豪雨による洪水のことです。

家族を守りたい

なるほど、局地的な豪雨によって起きる急激な洪水なんですね。

防災防犯専門家

そうなんです。日本の特徴的な洪水の一つで、長期間かけて水位が上昇する諸外国の洪水とは異なります。

鉄砲水とは。

「鉄砲水」とは、急激な局地豪雨によって河川の水量が増加し、土砂などを伴って堤防を破壊する、瞬発的に発生する局地的な洪水のことを指します。日本では頻繁に発生していますが、海外で一般的な、長期間にわたって水位が上昇する洪水とは異なります。

鉄砲水の特徴

鉄砲水の特徴

-鉄砲水の特徴-

鉄砲水は、短時間に大量の雨が狭い範囲に集中することで発生する局所的な急激な洪水です。その特徴は、次のとおりです。

* 急速な流れと上昇速度鉄砲水は、急な斜面を流れ下るため、非常に高速で上昇します。
* 突然の発生短時間の豪雨により、ほとんど予期せずに発生することがあります。
* 短時間の持続鉄砲水は一時的なものであり、通常は発生から数時間以内に収まります。
* 土砂や流木を巻き込む鉄砲水は、土砂や流木を巻き込みながら流れ下ります。そのため、破壊力が非常に強くなります。
* 狭い範囲への影響鉄砲水はその規模が小さく、特定の谷や山間部など、狭い範囲に影響を与えるのが一般的です。

鉄砲水の発生メカニズム

鉄砲水の発生メカニズム

-鉄砲水の発生メカニズム-

鉄砲水は、局地的な豪雨などにより短時間に大量の雨が降った際に、急激に増水する洪水です。河川や水路に水が溢れて発生し、急勾配の地形や狭い谷間の水を集めて一気に流下します。鉄砲水の発生には以下のようなメカニズムがあります。

まず、集中豪雨により急激な雨量が発生すると、地表に水が溜まり始めます。しかし、土壌が飽和状態に達すると、水が地上に流れ出します。急勾配の地形では、この水は勢いよく流れ落ち、河川や水路に流れ込みます。

また、狭い谷間の場合、周囲の山地からの水が一箇所に集中して流れ込みます。これにより、短時間で大量の水が河川や水路に流入し、増水を引き起こします。さらに、土砂崩れダムの決壊などの要因も鉄砲水が発生する原因となります。

鉄砲水の危険性と被害

鉄砲水の危険性と被害

鉄砲水の恐ろしさは、その突然性と破壊力にあります。発生が予測されにくく、わずか数分で水が押し寄せます。しかも、河川の水位が急上昇したり、山崩れや土砂崩れによって大量の水が流れ出したりするため、あっという間に甚大な被害をもたらします。鉄砲水によって、住宅や道路が流失したり崩壊し、人命が奪われるケースも少なくありません。また、鉄砲水が流れた後も、浸水や土砂崩れの危険が残るため、復旧作業も困難になることがあります。

鉄砲水から身を守る対策

鉄砲水から身を守る対策

鉄砲水から身を守る対策としては、まず鉄砲水の危険性を知り、警戒情報が発令されたら直ちに安全な場所に避難することが重要です。鉄砲水は非常に迅速に発生しますので、逃げ遅れないように、早めに避難しましょう。安全な場所は、川や沢から離れた高台や、頑丈な建物の上層階などです。また、鉄砲水が発生する恐れのある場所には近づかないようにしましょう。鉄砲水が発生したら、慌てずに落ち着いて行動することが大切です。

鉄砲水の最新情報入手方法

鉄砲水の最新情報入手方法

鉄砲水に関する最新情報は、さまざまな方法で入手できます。気象庁のウェブサイトでは、大雨警報や豪雨特別警報などの最新情報をリアルタイムで提供しています。また、国土交通省の「川の防災情報」では、河川の水位情報や洪水予測情報を確認できます。さらに、NHKや民放テレビ・ラジオでも、鉄砲水の発生状況や避難に関する情報が随時放送されています。また、各自治体でも、独自の防災情報システムを整備しており、ホームページやメールなどで最新情報を発信しています。これらの情報を活用して、鉄砲水の発生時に迅速かつ適切な行動をとるようにしましょう。