国際赤十字委員会（ICRC）：防災・防犯の用語解説
家族を守りたい
国際赤十字委員会ってなんですか？
防災防犯専門家
国際赤十字委員会は、主に紛争時に戦争犠牲者の保護や交戦中に中立的な媒介者として行動する組織です。
家族を守りたい
戦争のときにだけ活動するんですか？
防災防犯専門家
いいえ、紛争時に活動するのがメインですが、自然災害などの非紛争災害時に支援を行うこともあります。
国際赤十字委員会とは。
防災・防犯用語の「国際赤十字委員会」を説明します。
「赤十字社」または「国際赤十字社」は、世界中に広がる大きな人道支援組織で、正式名称は「国際赤十字・赤新月運動」といいます。この運動は3つの組織で構成されています。
1. -国際赤十字委員会（ICRC）：-主に戦争中の紛争犠牲者の保護や、交戦中の仲介役として活動を行います。ジュネーブ条約の守護者とも呼ばれています。
2. -赤十字・赤新月社連盟（LRCS）：-非紛争災害や自然災害時に活動する、各国赤十字社の国際的な連合体です。
3. -各国赤十字社および赤新月社：-日本では「日本赤十字社」がこれにあたり、国が定める災害救助活動の一部として法的にも認められています。
「ICRC」は、国際赤十字委員会の略称です。
国際赤十字・赤新月運動の構成団体
国際赤十字・赤新月運動は、世界中で人道支援活動を行う広範なネットワークです。この運動は、以下の3つの構成団体によって構成されています。
* -国際赤十字委員会（ICRC）-中立かつ独立した組織で、紛争地で人道支援活動を行います。民間人の保護、負傷者の治療、捕虜の福祉に尽力しています。
* -国際赤十字赤新月社連盟（IFRC）-世界最大の民間人道ネットワークで、192の国と地域に支部があります。災害救助、難民支援、保健医療サービスなどの包括的な人道支援活動を提供します。
* -各国の赤十字・赤新月社-自国で人道支援活動を行う組織で、IFRCの支援を受けながら、国内のニーズに対応しています。ローカルな知識とつながりを活かし、緊急事態への迅速な対応が可能です。
国際赤十字委員会の役割：紛争時の戦争犠牲者の保護
国際赤十字委員会（ICRC）は、紛争下において戦争の影響を受ける人々の保護に努めています。中立かつ公平な立場から、負傷者や捕虜の処遇を監視し、人道支援を提供しています。また、紛争法の遵守を促し、戦争被害者の権利を擁護するため尽力しています。ICRCの使命は、武力紛争の破壊的な影響から人々を守ることであり、医療支援、水と衛生サービス、家族の再会、およびその他の緊急支援を提供しています。
中立的な媒介者としての役割
-中立的な媒介者としての役割-
国際赤十字委員会（ICRC）の中心的な役割の1つは、紛争下において中立的な媒介者となることです。ICRCは、戦争や暴力の当事者との信頼関係を築き、敵対行為の停止や戦争捕虜の交換などの人道的な目的を達成するための交渉を行います。また、ICRCは人質の解放や、紛争地帯からの民間人の避難にも関与しています。
ICRCの中立性は、その活動が政治的または軍事的な影響力から独立していることを意味します。ICRCは、紛争のいずれの当事者にも味方せず、すべての当事者に公平に人道支援を提供することを目的としています。この中立性は、紛争のすべての人々に受け入れられ、ICRCが紛争地帯で効果的に活動できるようにするための重要な原則です。
赤十字・赤新月社連盟：非紛争災害・自然災害時の活動
赤十字・赤新月社連盟は、国際赤十字・赤新月運動の中心的機関であり、192社から構成されています。加盟団体はすべて、紛争下または自然災害時において、人道的支援を行うことに取り組んでいます。紛争のない災害や自然災害が発生した場合、赤十字・赤新月社連盟は世界中の加盟団体と協力して、緊急支援を行います。これは、被災者への食料や水、医療ケア、住居の提供、さらに行方不明者の捜索、家族との再会支援などを含みます。災害の被害者に対して中立的かつ公平に行われるこの支援活動は、赤十字・赤新月社の基本原則の一つである、人道に基づくものです。
日本赤十字社：国の災害対策の一部
日本赤十字社は、日本における災害対策において重要な役割を果たしています。国家的な災害対応システムの一部として、全国に広がるボランティアネットワークを擁し、災害発生時に迅速かつ効率的な支援を提供しています。日本赤十字社は、救急医療、避難所の運営、生活必需品の配布など、災害救助のあらゆる側面を担っています。また、災害前の予防措置と災害後の復興支援も行っています。