防災・防犯用語「前線」をわかりやすく解説
家族を守りたい
「前線」ってどういう意味ですか？
防災防犯専門家
前線は、寒気団と暖気団の境界線のことです。つまり、冷たい空気と暖かい空気が接する境目が地上に出た場所ですね。
家族を守りたい
へえ、前線にも種類があるんですか？
防災防犯専門家
はい。前線の動きと構造によって、「温暖前線」「寒冷前線」「停滞前線」「閉塞前線」の4種類に分類されます。
前線とは。
防災や防犯で用いられる「前線」とは、地表上で冷たく重い寒気団と暖かく軽い暖気団がぶつかり合う境界線のことです。この境界面が地上に現れると、一般的に風向や風速の変化、また降水をもたらします。
前線は、その動きや構造によって4つに分類されます。
* -温暖前線:- 暖気団が寒気団を押し上げるようにゆっくりと移動する前線。雲が多く、雨が降りやすい。
* -寒冷前線:- 寒気団が暖気団を急激に押し上げるように移動する前線。雲が少なく、短時間の強い雨が降る。
* -停滞前線:- 暖気団と寒気団がほとんど動かず、長期間同じ場所に停滞する前線。曇りや霧が発生しやすい。
* -閉塞前線:- 暖気団と寒気団が互いに押し合い、境界線が波状になる前線。降水や雷雨をもたらすことが多い。
前線とは？
-前線とは？-
「前線」とは、異なる空気の層が衝突する境界線のことです。この空気が対峙すると上昇気流が発生し、雷雨や豪雨を引き起こす可能性があります。前線は、低気圧と高気圧によって形成されます。前線は、通過に伴い天気の変化をもたらし、大雨や竜巻などの激しい気象現象を発生させることもあります。
前線の分類
前線の分類
前線は、気団同士の境界にできる気象現象ですが、その性質によっていくつかの種類に分類されます。
* -温暖前線-暖かく湿った気団が冷たい気団に押し寄せる前線で、雲の層が厚く、弱い雨や霧が発生します。
* -寒冷前線-冷たい気団が暖かい気団を押し上げる前線で、積乱雲が発生し、強雨や雷雨、突風を伴うことがあります。
* -停滞前線-2つの気団が拮抗してほとんど動かない前線で、長時間にわたり大雨をもたらすことがあります。
* -梅雨前線-東アジアで5月から7月にかけて見られる前線で、南からの湿った気団が北からの冷たい気団とぶつかって形成されます。
温暖前線
-温暖前線-
温暖前線とは、温暖な空気塊と冷たい空気塊が衝突する際にできる前線のことで、「上昇前線」とも呼ばれます。温暖な空気が冷たい空気の上に押し上げられ、上昇して前線になります。
温暖前線の通過時は、雲が広がり雨が降りやすくなります。前線の通過前には、層状雲が広がり、次第に厚くなっていきます。やがて層積雲や高積雲に変わり、雨が降り出します。また、前線が通過すると気圧が下がり、湿度も高くなります。
寒冷前線
寒冷前線とは、気温の低い空気の塊が、気温の高い空気の塊に差し込む境界線のことです。冷たい空気が押し寄せると、暖かい空気が上昇して積乱雲を発達させます。これにより、大雨や雷雨、突風などの荒れた天候が発生することがあります。
寒冷前線が通過すると、気温が低下し、風向きが変わります。降水が終わると、安定した晴天になるのが一般的です。ただし、前線の活動が活発な場合は、その後も降水や強風が続くことがあります。
停滞前線と閉塞前線
前線とは、異なる気団の境界線を指す気象用語です。停滞前線と閉塞前線は、それぞれ特徴的な性質を持つ2種類の特殊な前線です。
停滞前線は、2つの気団が互いに押し合いながら移動せず、ほぼ同じ場所に留まっている状態の前線です。停滞前線が通過する地域では、長時間にわたって雨が降り続き、大雨や洪水を引き起こす可能性があります。
一方、閉塞前線は、冷たい気団と暖かい気団の境界線が互いに重なり合い、上昇した前線の部分が地上から遮断されてしまった状態の前線です。閉塞前線では、比較的穏やかな雨が降る傾向がありますが、前線が通過する際には霧や雷雨が発生することがあります。
