知っておきたい!地震波の『S波』ってなに?

家族を守りたい

すみません、『S波』について教えてください。

防災防犯専門家

『S波』は、「ねじれ波(Shear wave)」とも呼ばれ、固体を伝わる、進行方向と直角に振動する弾性波です。

家族を守りたい

なるほど、固体を揺らす波なんですね。で、地震ではどういう役割があるんですか?

防災防犯専門家

地震波においては、速度が岩盤中で3~4km/秒で、初期微動を起こすP波に続いて到達し、主要動と呼ばれる大きな揺れを起こします。

S波とは。

地震防災に関連する「S波」について理解しておきましょう。S波は「ねじれ波」とも呼ばれ、固体中を伝わる弾性波で、進行方向に対して直角に振動します。地震時には、速度が岩盤中で約3~4km/秒で、最初に届くP波に続いて到着し、もっとも強い揺れである主要動を引き起こします。

S波とは?

S波とは?

S波とは、地震波の一種であり、せん断波とも呼ばれます。地震発生時に断層がずれると、その衝撃が振動となって周囲の岩石に伝わります。この振動が地中を伝達する際、粒子が上下左右に揺れるのがP波、前後左右に揺れるのがS波です。S波はP波よりも伝わる速度が遅く、地表に到着する順番はP波の後にきます。

S波の性質と特徴

S波の性質と特徴

「S波」の性質と特徴

S波は二次波(Shear wave)の略称で、地震波の一種です。P波とは異なり、固体中を伝わる横波であり、地面を左右または上下に揺すります。P波が固体、液体、気体すべてを伝わるのに対し、S波は固体のみを伝わるという特徴があります。また、P波よりも速度が遅く、P波よりも後に到着します。S波の速度は、地盤の固さや密度によって異なり、固い地盤ほど速く、柔らかい地盤ほど遅く伝わります。

地震におけるS波

地震におけるS波

-地震におけるS波-

地震波には、大きく分けて2つの種類があります。1つ目は「P波」で、これは縦波です。つまり、波が進む方向と同じ方向に地盤が揺れます。もう1つは「S波」で、こちらは横波です。つまり、波が進む方向と直角に地盤が揺れます。

S波はP波よりも速度が遅く、固体しか通過できません。したがって、S波が観測されれば、その地点が固体であることがわかります。地震の震源から遠く離れるほどP波とS波の間隔が長くなります。この間隔を利用して、地震の震源位置を推定することができます。

S波がもたらす影響

S波がもたらす影響

地震波のS波は、地震発生時に発生する縦波(P波)に続いて発生する、横波の一種です。P波は地面を上下に揺さぶるのに対し、S波は左右に揺さぶります。そのため、S波が通過すると、建物や構造物が左右に大きく揺れ動くことになります。

S波はP波よりも伝播速度が遅く、震源から遠い場所ほどP波との時間差が大きくなります。このため、地震発生直後に弱い揺れを感じた後、しばらくしてより強い揺れが襲ってくることがあります。この強い揺れがS波によるものです。

S波による揺れは、建物の共振を引き起こす可能性があります。建物の固有振動数とS波の振動数が一致すると、建物が激しく揺れ、倒壊する危険性が高まります。

防災対策におけるS波の重要性

防災対策におけるS波の重要性

地震波の『S波』は、防災対策において重要な意味を持ちます。S波は、地震発生時に断層に沿って伝わる二次波で、振幅が大きく、建物などの構造物に対して強い揺れを引き起こします。特に大きな地震では、S波が甚大な被害をもたらす可能性があります。

そのため、地震発生時にはS波の到着に備えることが重要です。S波は、P波(初動波)の後に到着するため、P波を感じた後、速やかに避難行動を取る必要があります。また、S波は比較的長い周期で揺れるため、揺れが大きくなってきたら、丈夫な机などの下に隠れるなど、安全な場所を確保することが大切です