下降気流

ダウンバーストとは?局地的豪雨もたらす気象現象

ダウンバーストとは?局地的豪雨もたらす気象現象

家族を守りたい

「ダウンバースト」ってどういう気象現象ですか?

防災防犯専門家

局地的かつ短時間、上空から吹く極端に強い下降気流のことで、別名「下降噴流」とも呼ばれます。

家族を守りたい

下降気流ってどういうことですか?

防災防犯専門家

上昇気流とは反対に、冷たい空気が上空から地面に向かって流れ込む現象です。

ダウンバーストとは。

「ダウンバースト」は、防災・防犯で用いられる用語です。これは、上空から局地的かつ短時間に吹き下ろす非常に強い下降気流を指します。「下降噴流」とも呼ばれます。

ダウンバーストの仕組み

ダウンバーストの仕組み

-ダウンバーストの仕組み-

ダウンバーストは、積乱雲などから急速に吹き出す下降気流です。上昇気流によって上昇した空気は、雲の中で冷やされ、重くなって下降し始めます。この下降気流が地面に向かって吹き出すと、局地的に強い風や豪雨が発生します。

下降気流は、雷雲の積乱雲頂付近で発生することが多く、大気の下層にぶつかって広がります。衝突によって衝撃波が発生し、強風や豪雨をもたらします。ダウンバーストの規模は数キロメートルから数十キロメートルとさまざまで、持続時間は数分から数十分に及びます。

ダウンバーストによる被害

ダウンバーストによる被害

-ダウンバーストによる被害-

ダウンバーストは、局地的に強い下降気流が発生することで引き起こされる気象現象です。この下降気流は、雷雲の下から突風のように地面に達し、甚大な被害をもたらします。強風による建物や構造物の倒壊、木の根こそぎ、送電線の切断などです。また、土砂やがれきが流されることで、土砂崩れや洪水が発生することもあります。さらに、ダウンバーストは視界を遮り、航空機や自動車の事故につながる可能性があります。

ダウンバーストへの対策

ダウンバーストへの対策

-ダウンバーストへの対策-

ダウンバーストが発生した場合は、安全な屋内または地下室に避難することが最優先です。屋外にいる場合は、高い場所や孤立した木の下から離れましょう。車内でも避けるべきで、できるだけ丈夫な建物や低地に避難してください。

また、窓やドアを閉め、カーテンやブラインドを閉めて、飛来物が室内に侵入するのを防ぐことも重要です。窓の近くにいないようにし、避難したら家具や丈夫な物体の後ろに身を隠しましょう。さらに、停電に備えて懐中電灯や非常用品を用意しておきましょう。

ダウンバーストの観測

ダウンバーストの観測

ダウンバーストの観測

ダウンバーストの観測は、主に気象レーダーによって行われます。気象レーダーは、電波を発信して雨や嵐の雲を検知します。ダウンバーストは、レーダー画面上に特徴的な「勾配」として現れます。この勾配は、雷雲から急激に下降する空気の動きを示しています。また、ダウンバーストは、地上に設置された風速計によっても観測できます。これらの風速計は、ダウンバーストによる急激な風速の変化を記録できます。

ダウンバーストの予報

ダウンバーストの予報

-ダウンバーストの予報-

ダウンバーストの予測は、レーダーデータや気象予報モデルの解析に基づいて行われます。レーダーエコーにより、積乱雲内の強風や下降気流の位置を特定できます。気象予報モデルは、積乱雲の発達や移動傾向を予測するために使用されます。

予報官は、レーダーエコーの形状や強度、積乱雲の移動方向などを考慮して、ダウンバーストが発生する可能性があるかどうかを判断します。ダウンバーストが発生した場合には、短時間で大雨や突風が発生するため、地域住民に迅速に注意を促す必要があります。

一部の気象アプリやウェブサイトでは、ダウンバーストの予想を提供しています。これらのツールは、ダウンバーストの発生が予想される時間帯と場所を予測するために役立ちます。ただし、予報は不確定性があるため、最新の情報を常に確認することが重要です。

風と防災・防犯

風と防災・防犯

家族を守りたい

先生、『風』という言葉の意味を教えてください。

防災防犯専門家

『風』とは、気圧の高いところから低いところに向かって流れる大気(空気)の動きのことを言います。

家族を守りたい

ということは、風はいつも水平に吹くわけじゃないんですか?

防災防犯専門家

そうです。鉛直方向に吹く場合は『上昇気流』または『下降気流』と呼びます。

風とは。

防災や防犯において使われる用語「風」とは、空気の動きを表しています。気圧が高い場所から低い場所に向かって空気は流れ、この流れの様子を風向と風速で表します(風力はビューフォート風力階級で表されます)。一般的に、水平方向に吹くものを「風」と呼び、鉛直方向に吹くものは「上昇気流」や「下降気流」と言います。

風の特徴と種類

風の特徴と種類

風の特徴と種類

風は、主に大気中の温度差と気圧差によって発生します。温かい空気は密度が低く上方に上昇し、冷たい空気は密度が高く下降します。この上下の空気の流れが「風」です。

風の強弱は、気圧差の大きさで決まり、気圧差が大きいほど風が強くなります。また、風の向きは、等圧線を垂直に横切る方向に吹きます。

風が吹くと、物体に加わる力を「風圧」と呼びます。風圧は風の速度と面積に比例するため、風の速度が速く、面積が大きいほど風圧が大きくなります。

風の強さの表し方

風の強さの表し方

-風の強さの表し方-

風の強さは、災害や防犯対策において重要な要素です。風速ボーフォート風力階級など、風の強さを表すさまざまな方法があります。

風速は、1秒間に通過する空気の距離を示し、通常、メートル毎秒(m/s)またはキロメートル毎時(km/h)で表されます。気象予報では、瞬間風速と最大風速の両方が発表されます。また、ボーフォート風力階級は、0(無風)から12(ハリケーン)までの13段階で風の強さを分類する指標です。この階級は、船舶による観測に基づいており、風による影響や海上の状態を特徴づけます。

風による防災・防犯上の影響

風による防災・防犯上の影響

風による防災・防犯上の影響

強風や台風は、日常生活や社会に大きな影響を与えます。強風が建造物や構造物に損傷を与え、倒壊や崩壊を招くおそれがあります。また、台風がもたらす暴風雨は、洪水や土砂崩れの発生を促進し、人命や財産に被害が及ぶ可能性があります。さらに、強風は鉄塔や電柱を倒壊させ、停電や通信障害を引き起こすおそれもあり、社会インフラに大きな影響を及ぼす場合があります。さらに、強風による飛来物は、通行人や建物に衝突するおそれがあり、二次災害につながるおそれがあります。そのため、風による防災・防犯対策を強化することが、住民の安全と社会の安定を保つうえで重要です。

風対策の重要性

風対策の重要性

近年、台風などの強風災害が増加しており、風対策の重要性が高まっています。特に、強風に弱い構造物や建物は、被害を受けるリスクが高くなります。風対策を怠ると、倒壊や吹き飛びなどの被害につながり、人的・物的被害を拡大させる可能性があります。そこで、建物の耐風性能を高めたり、飛来物による被害を防ぐ対策を講じることが求められます。

風対策の具体例

風対策の具体例

暴風に対する具体的な対策としても、丈夫な家屋や建物を建てることが重要です。丈夫な家は、暴風から家やその中の住民を守り、被害を最小限に抑えることができます。また、窓やドアにシャッターや雨戸を設置することで、強風から窓ガラスや建物を守ることができます。さらには、雨樋や排水溝を定期的に掃除して、詰まりを防ぎ、雨水の適切な排水を行うことも大切です。