防災・防犯用語『暑夏』の意味とは？

防災・防犯用語『暑夏』の意味とは？

『暑夏』の一般的な意味

「暑夏」とは、一般的に「暑さが厳しい夏の時期」を指す言葉です。高温や多湿が続く時期であり、熱中症や脱水症などの健康被害が発生しやすくなります。夏バテや食欲不振にもつながることがあります。また、雷やゲリラ豪雨などの急激な気象変化も「暑夏」の特徴です。このような気象条件により、屋外での活動や外出が制限される場合もあります。

気象庁における『暑夏』の定義

-気象庁における「暑夏」の定義-

気象庁では、「暑夏」を以下のように定義しています。期間は毎年4月1日から9月30日までを指します。この期間のうち、最高気温が35度以上の日が連続5日以上続いたものを「暑夏日」と呼びます。さらに、最高気温が35度以上の合計日数が20日以上になると、「酷暑」と定義されます。これらの指標は、熱中症などの熱関連疾患のリスクが高まる時期を特定するためのものです。

平年差（比）の階級表現

-平年差（比）の階級表現-

平年差とは、実際の気温と平年値との差を表し、平年値に対する割合として表したものを平年比といいます。気象庁では、平年差、平年比をもとに暑さの程度を階級分けしており、それぞれの階級には表現があります。

「猛暑日」は、平年差が+8度以上または平年比が1.4倍以上、「猛暑」は、平年差が+5度以上または平年比が1.25倍以上、「高温注意報」は、平年差が+3度以上または平年比が1.15倍以上、「暑い」は、平年差が+1度以上または平年比が1.1倍以上を表します。逆に「涼しい」は、平年差が-1度以上または平年比が0.9倍以下、「極寒」は、平年差が-8度以上または平年比が0.6倍以下です。

『暑夏』の生起確率

-『暑夏』の生起確率-

暑夏とは、平年よりも猛暑が予想される夏のことを指します。気象庁では、暑夏の出現確率を、El Niño/La Niña（エルニーニョ・ラニーニャ）現象などの気候変動要因や海面水温などの観測値を基に予測しています。

暑夏の生起確率は年によって大きく変動します。例えば、2023年の暑夏の生起確率は40～60%と予測されています。これは、平年より暑くなる可能性が40～60%あることを意味します。ただし、これはあくまでも予測であり、実際に暑くなるかどうかは確定ではありません。

暑夏の生起確率は、熱中症のリスクや電力不足などの影響を考慮する上で重要です。また、災害への備えや対策を講じるうえでも役立ちます。

防災・防犯における『暑夏』の重要性

防災・防犯における『暑夏』の重要性

「暑夏」とは、例年より高温と なる夏季のことです。暑夏が懸念される時期には、熱中症や脱水症状などの健康被害が発生するリスクが高まります。また、停電や断水といったインフラのトラブルも発生しやすくなり、生活に支障をきたす可能性があります。

特に、高齢者や乳幼児、基礎疾患がある方などは暑さに弱く、重篤な被害につながるケースもあります。そのため、暑夏対策をしっかりと行い、熱中症の予防や、インフラトラブル発生時の備えをすることが重要です。個人の安全確保のみならず、地域コミュニティの助け合いも災害時の対応力を向上させます。