「しゅう雨」ってどんな雨?

「しゅう雨」ってどんな雨?

家族を守りたい

先生、防災・防犯の用語で『しゅう雨』ってどういう意味ですか?

防災防犯専門家

『しゅう雨』は、対流性の雲から降る雨のことだよ。大気中の水蒸気が凝結して水滴になって降ってくるものなんだ。

家族を守りたい

じゃあ、気象庁では『しゅう雨』って言葉は使わないんですか?

防災防犯専門家

そうだね。音声伝達では『にわか雨』や『雨』という表現を使うようになっているよ。広域で長時間続く場合は単に『雨』と表現するよ。

しゅう雨とは。

「しゅう雨」とは、対流性の雲から降る雨のことです。そもそも「雨」とは、大気中の水蒸気が冷やされて水滴になり、それが空から降ってくる現象です。気象庁では通常、「しゅう雨」を音声で伝える際には「にわか雨」や「雨」と言い換え、広範囲に長時間降る場合は「雨」と表現しています。

「しゅう雨」とは

「しゅう雨」とは

しゅう雨」とは、長く続く霧雨や小雨のことです。しとしとと静かに降り続き、霧のように視界を遮ることもあります。また、雲が低く垂れこめて、空がどんよりと暗くなることが特徴的です。梅雨時期に多く見られ、空気はジメジメとした不快感があります。

「しゅう雨」と「雨」の違い

「しゅう雨」と「雨」の違い

「しゅう雨」と「雨」の違い
「しゅう雨」は「雨」の一種ですが、以下の点で区別されます。

* -降水強度- 「しゅう雨」は通常、「雨」よりも降水強度が弱く、霧雨のような細い雨が特徴です。
* -降水持続時間- 「しゅう雨」は「雨」と比べて持続時間が長く、数時間から数日続くこともあります。
* -雲形- 「しゅう雨」は、低い層状の雲(層積雲や層雲)から降ります。一方、「雨」は、積乱雲などのより背の高い雲から降ることが多いです。
* -降水域- 「しゅう雨」は、大規模な低気圧や前線によって広範囲に発生しますが、「雨」は局地的または小規模な対流活動によって発生することがあります。

気象庁の用語としての「しゅう雨」

気象庁の用語としての「しゅう雨」

気象庁では、「しゅう雨」を明確に定義しています。しゅう雨とは、毛のように細い雨脚で、降ったり止んだりする特徴があります。一般的に、1時間あたりの降水量が0.5ミリ未満で、霧雨と小雨の中間的な降水量として扱われます。視程も、降っていない時よりもやや悪い程度です。しゅう雨は雲が薄く、上空から地上までが比較的近い距離にあるときに発生します。そのため、長時間降り続くことは少なく、短時間で降っては止むことが特徴です。

「しゅう雨」と「にわか雨」

「しゅう雨」と「にわか雨」

「しゅう雨」と「にわか雨」の区別がつきにくい人は多いでしょう。どちらも降水時間が短い雨が一般的に「にわか雨」と呼ばれますが、「しゅう雨」と「にわか雨」には明確な違いがあります。

「しゅう雨」とは、降水時間が6時間未満の弱い雨のことで、一般的に降り始めから徐々に強くなります。一方、「にわか雨」は、突然降り出し、降水時間が1時間以下、多くは30分未満で止む強い雨です。また、「にわか雨」は、雷や突風を伴うなどの活発な積乱雲によって引き起こされます。

「しゅう雨」への備え

「しゅう雨」への備え

しゅう雨への備え

しゅう雨は、短時間で大量の雨が降る非常に激しい雨で、甚大な被害をもたらす可能性があります。このような事態に備えることが重要です。

まず、気象情報に注意しましょう。しゅう雨は予測が難しい場合がありますが、気象警報や特別警報が出されたら、危険な場所からすぐに避難してください。また、安全な避難場所を事前に確認しておきましょう。自宅や職場から徒歩で数分以内の安全な建物などが適しています。

屋根の補強や雨樋の掃除などの住宅の耐風・耐雨対策も効果的です。また、ハザードマップなどでハザードエリアを確認しておき、浸水や土砂災害のリスクを把握しておきましょう。さらに、非常用持ち出し袋を用意し、貴重品や食料、応急処置用品を入れておくと安心です。

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