広域災害救急医療情報システムとは？災害時に欠かせない医療情報システム
家族を守りたい
『広域・災害救急医療情報システム』について教えてください。
防災防犯専門家
はい。広域・災害救急医療情報システムは、普段は救急医療施設からの情報収集などをしています。
家族を守りたい
では、災害時にはどのような役割を果たすのでしょうか？
防災防犯専門家
災害時には、総合的な情報収集や医療の提供を行う情報システムとして機能し、地震防災情報システムDISとの連携も期待されています。
広域・災害救急医療情報システムとは。
「広域・災害救急医療情報システム」は、災害時に救命救急医療活動の支援を目的とした情報システムです。平時には救急医療機関からの情報収集を行い、災害時にはより広範囲な情報収集や医療機関の連携を図ります。地震などの大災害時には、「地震防災情報システム（DIS）」などの他システムと連携して対応します。このシステムは全国的に整備が進み、救急医療情報専用のシステムとして機能しています。
広域災害救急医療情報システムの概要
広域災害救急医療情報システムは、大規模な災害発生時に傷病者の情報や医療機関の状況を共有するためのシステムです。このシステムでは、救急隊や医療機関が傷病者の状態や治療に関する情報を共有することで、迅速かつ適切な医療処置を行うことを目的としています。広域災害時に医療現場と行政機関が連携し、被災者の命を救うために不可欠な医療情報基盤を提供します。
平常時の役割
平常時においても、広域災害救急医療情報システムは重要な役割を果たします。このシステムは、普段は地域の医療機関間の患者受け入れ調整や連携を円滑に行うために利用されています。災害発生時には、被災地の医療機関がスムーズに機能できなくなる可能性があります。そのため、平常時から各地域の医療機関との連携を強化しておくことで、災害発生時に迅速かつ効果的な対応が可能になります。また、システムには各医療機関のベッド状況や医療資源の情報がリアルタイムで登録されています。これにより、災害発生時に被災地外の医療機関が被災者を受け入れる際に、必要な医療資源や診療体制を整えることができます。
災害時の役割
災害時には、負傷者や被災者の医療情報を迅速かつ正確に収集・共有することが不可欠です。大規模災害時には、複数の救急隊員や医療機関が関わるため、広域災害救急医療情報システムが活躍します。
このシステムは、救急隊員が見舞地で得た情報を施設側に伝達するプラットフォームを提供します。負傷者の重篤度、既往症、処置状況などの情報を記録・共有することで、適切な治療を受ける医療機関への搬送をスムーズに行うことができます。また、被災地の医療資源を把握するために使用され、災害対応における医療に関する意思決定にも役立てられます。
DISとの連携
災害時広域医療情報システム（DIS）とは、災害発生時に被災地と広域医療機関を結ぶ医療情報システムです。被災地の医療機関から広域医療機関へ患者の搬送や受け入れの情報を共有し、医療資源の最適な配分と患者の適切な搬送を支援します。これにより、医療機関が効率的に連携し、被災者の救命や治療に全力を尽くすことができます。
全国的な確立状況
全国的な確立状況
広域災害救急医療情報システムの全国的な確立に向けて、厚生労働省は2011年の東日本大震災以降、整備を進めてきました。2023年現在、全国47都道府県すべてでシステムが導入