火山砕屑物とは?種類や性質を解説

火山砕屑物とは?種類や性質を解説

家族を守りたい

先生、「火山砕屑物」について教えてください。

防災防犯専門家

火山砕屑物とは、火山活動で放出される固形物のうち溶岩以外のもので、大別すると2つのタイプがあるよ。

家族を守りたい

2つのタイプとは何ですか?

防災防犯専門家

一つはマグマや岩石の破片で、火山岩塊、火山礫、火山灰など。もう一つはマグマがちぎれてバラバラになったもので、軽石、スコリア、火山弾などだよ。

火山砕屑物とは。

火山から噴き出る破片状物質の総称を「火山砕屑物」(または「火砕物」)といいます。火山砕屑物は、溶岩以外の固形物で、大きく2種類に分類できます。

1つ目は、溶けたマグマ(岩漿)や古い岩石が破片になったもので、火山岩塊、火山礫、火山灰がこれに当たります。

2つ目は、溶けたマグマが砕かれたもので、軽石、スコリア、火山弾などが含まれます。

火山砕屑物が固まってできた岩石を「火山砕屑岩」(または「火砕岩」)と呼びます。

火山砕屑物とは

火山砕屑物とは

火山砕屑物とは、火山活動の際に放出される固体物質であり、そのサイズと起源によって分類されます。大きな岩塊から微細な灰まで、さまざまな大きさや形状で見られます。これらの物質は、マグマの破裂や噴火によって形成され、噴煙や溶岩流によって拡散されます。火山砕屑物は、火山噴火の危険性評価や、火山活動の過去の歴史を理解するのに重要な役割を果たします。

火山砕屑物の種類

火山砕屑物の種類

火山砕屑物の種類を詳しく見ていきましょう。火山砕屑物は、粒の大きさによって分類されます。最も大きいのは火山弾です。これは、直径が2センチメートル以上の塊状の岩石です。次に火山礫があり、直径は2ミリメートルから64ミリメートルです。最も一般的な火山砕屑物は火山灰で、粒の直径は2ミリメートル未満です。火山灰は、非常に細かい粒子で構成されており、遠くまで運ばれることがあります。火山砂は、火山灰よりも大きく、直径は64ミリメートル未満です。

溶岩から成る火山砕屑物

溶岩から成る火山砕屑物

溶岩から成る火山砕屑物は、噴火時に溶岩が爆発的な勢いで粉砕されたものです。その大きさや形状は様々で、次の種類に分類されます。

* -火山弾-直径が2~64mmの固い岩片で、表面が丸みを帯びています。
* -スコリア-直径が64~256mmの多孔質で軽石状の岩片で、表面がザラザラしています。
* -軽石-直径が256mm以上の泡状の岩片で、内部に気泡やガラス質が含まれています。

マグマから成る火山砕屑物

マグマから成る火山砕屑物

火山砕屑物のうち、マグマから直接形成される種類を「溶岩起源の火山砕屑物」と呼びます。溶岩が急激に冷やされたり、噴火時に破砕されたりすることで形成されます。

最もよく知られているものは火山弾です。溶岩が空中に飛び出し、固まる前に回転しながら飛翔して、球形または楕円形をしています。他の種類としては、火山礫(2~64mm)、火山砂(2~0.063mm)、火山灰(0.063mm未満)があります。それぞれ、粒径によって分類されています。

火山砕屑岩

火山砕屑岩

火山砕屑岩は、火山活動によって噴出された固体の破片が蓄積して形成される岩石です。これらの破片は、マグマが急激な減圧によって急速に破砕することで生じます。火山砕屑岩のサイズは、砂粒程度のものから大きな岩塊までさまざまです。

主な火山砕屑岩の種類には、凝灰岩、軽石、火山角礫岩などがあります。凝灰岩は火山の灰が固まってできたもので、非常に細かい粒子で構成されています。軽石はマグマ内の気泡が固まったもので、多孔質で浮きます。火山角礫岩は火砕サージや火砕流によって運ばれた岩塊が固まってできたもので、粒径が大きいです。

火山砕屑岩は、その組成と性質によって、酸性、中性、塩基性などに分類されます。酸性の火山砕屑岩はシリカを多く含み、中性の火山砕屑岩はシリカとアルカリをバランスよく含み、塩基性の火山砕屑岩はマグネシウムと鉄を多く含みます。

SNSでもご購読できます。