包括罪種とは？刑法犯の分類について
家族を守りたい
包括罪種について教えてください。
防災防犯専門家
包括罪種とは、犯罪の種類を被害法益や犯罪の形態などの観点から分類したものです。
家族を守りたい
具体的にどのような分類がありますか？
防災防犯専門家
凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯、風俗犯、その他の刑法犯に分類されます。
包括罪種とは。
「防災・防犯における『包括罪種』とは、被害者が法によって守られている利益や犯罪の形態などに着目して、似通った犯罪をまとめて分類した名称のことです。具体的には、次の6種類に分けられます。
* 凶悪犯
* 粗暴犯
* 窃盗犯
* 知能犯
* 風俗犯
* その他（公務執行妨害、住居侵入、逮捕監禁など）」
包括罪種の意味
包括罪種とは、複数の類似した行為類型を包括的に規定する刑法上の罪種のことで、抽象的・総括的な構成要件を持っています。個々の具体的な行為の類型をすべて列挙することは不可能または困難である場合に用いられ、単一の罪名で複数の行為類型をカバーします。例えば、窃盗罪は「他人の物を窃取すること」と抽象的に規定されており、財布を盗む行為も自動車を盗む行為も、すべて窃盗罪に含まれます。
包括罪種の分類
包括罪種とは、単一の行為で複数の実行行為が含まれ、複数の犯罪を構成する犯罪類型のことです。包括罪種は、犯罪の態様によって分類されます。
まず、行為的包括罪は、同一の行為が複数の犯罪を構成する場合です。たとえば、殺人強盗罪は、殺人罪と窃盗罪を1つの行為で犯す行為です。
次に、結果的包括罪は、同一の行為から複数の結果が生じ、それらが複数の犯罪を構成する場合です。たとえば、放火致死罪は、放火行為から死亡という結果が生じた場合に成立する犯罪です。
最後に、手段的包括罪は、複数の行為が1つの目的のために実行され、それぞれが犯罪を構成する場合です。たとえば、威力業務妨害強盗罪は、威力業務妨害罪が強盗罪の手段として実行された場合に成立する犯罪です。
凶悪犯
凶悪犯は、刑法上の罪種の中で特に悪質で重大な犯罪を指します。これらの犯罪は、社会に大きな影響を与え、被害者の生命・身体に重大な危害を加えるものです。凶悪犯には、殺人、強盗、強姦、放火などが含まれます。
凶悪犯の処罰は厳しく、無期懲役や死刑が科される可能性があります。また、凶悪犯は仮釈放が認められにくく、長期にわたって刑務所に収監される傾向にあります。凶悪犯の抑止と社会の安全確保のため、厳格な処罰が適用されています。
その他刑法犯
その他刑法犯は、殺人や窃盗などの伝統的な犯罪とは異なる、さまざまな種類の犯罪行為を指します。これらには、公共の秩序を乱す犯罪（例威力業務妨害）、財産に関する犯罪（例偽造）、風俗を乱す犯罪（例わいせつ物頒布）、信用を損なう犯罪（例名誉毀損）などがあります。
これらの犯罪は、社会の秩序や安全、個人の権利や利益を侵害するおそれがあります。そのため、法律により明確に禁止され、厳しい罰則が科されています。例えば、公共の秩序を著しく乱す暴力行為を伴う威力業務妨害は、重い懲役刑が科せられることがあります。また、クレジットカード等を偽造する偽造罪は、社会に広範な被害をもたらす可能性があるため、法定刑が厳罰化されています。
このように、その他刑法犯は、私たちが日々快適かつ安全に生活するために欠かせない秩序や権利を保護するために重要な役割を果たしています。
包括罪種の意義
包括罪種とは、ある行為が複数の犯罪構成要件に該当する場合に、その行為を包括するより広い意味の犯罪構成要件に該当するとさせるものです。つまり、一つの行為が複数の犯罪に該当する場合に、より重い犯罪にのみ処罰できるという原則です。これにより、複数の罪名で処罰されることを防ぎ、量刑を適切にすることができます。