スプリンクラーとは?仕組みと設置義務

スプリンクラーとは?仕組みと設置義務

家族を守りたい

先生、スプリンクラーってなんですか?

防災防犯専門家

スプリンクラーは、火災を感知すると自動的に水を噴射して消火する設備だよ。天井などに設置されていて、火災の熱で溶けて散水する仕組みなんだ。

家族を守りたい

火災の場合に効果的なんですね。どこに設置されていることが多いですか?

防災防犯専門家

消防法で義務づけられていて、建物の種類や規模によって決まっているよ。例えば、自力避難が困難な人が入所する社会福祉施設では、2009年からスプリンクラーの設置が必要になっているんだ。

スプリンクラーとは。

スプリンクラーとは、火災を早期に感知し、自動的に水を噴射して消火する防災設備です。天井などに設置され、火災の熱でスプリンクラーヘッドを覆う部分が溶けると、水が噴射されます。

スプリンクラーは、建物の種類や規模に応じて消防法で設置が義務付けられています。特に、2006年の認知症高齢者グループホーム火災事故を受けて、2009年からは自力で避難できない人が入所する社会福祉施設の275平方メートル以上の防火耐火物件にスプリンクラーの設置が必要になりました。

最近では、家庭用のスプリンクラーも販売されています。火災の初期消火に効果的で、建物の損傷や延焼の拡大を防ぐことができます。

スプリンクラーの仕組み

スプリンクラーの仕組み

スプリンクラーは、火災発生時に自動消火する装置です。その仕組みは、特定の温度になると作動する熱感知器が火災を感知することから始まります。感知器がトリガーされると、スプリンクラーヘッド内のガラス管が割れ、内部に封入された水が放出されます。

放出された水は、ヘッド内の拡散版に当たって霧状になり、部屋全体に広がります。霧状の水は火炎の表面を覆い、熱を奪いながら蒸発することで消火効果を発揮します。また、水の蒸気は周囲の空気を冷やし、可燃物の燃焼を抑制します。このように、スプリンクラーは火災の初期段階で火炎を抑制し、延焼を防ぐ働きをします。

スプリンクラー設置の義務

スプリンクラー設置の義務

-スプリンクラー設置の義務-

消防法では、一定の規模以上の建物にはスプリンクラー設備を設置することが義務付けられています。対象となる建物は、事務所や店舗、病院や学校など、人が多く集まる場所や、火災時に延焼拡大が懸念される場所です。また、危険物を取り扱う建物や、高層建築物でもスプリンクラーの設置が義務化されています。これらの建物では、火災発生時に自動的に作動するスプリンクラーが、初期消火や延焼防止に重要な役割を果たします。

認知症の高齢者グループホームの火災事故

認知症の高齢者グループホームの火災事故

認知症の高齢者グループホームの火災事故において、スプリンクラーの重要性が改めて注目されています。この種の施設では、入所者が自力で避難することが困難な場合が多く、迅速な火災の鎮圧が不可欠です。スプリンクラーは、火災を早期に感知し、自動で放水を行う消火設備で、火災の拡大や入所者の被害を最小限に抑えることができます。

このような事故を受け、厚生労働省は2023年4月1日から、一定規模以上の認知症高齢者グループホームにスプリンクラーの設置を義務化しました。この義務化により、入所者の安全が大幅に向上し、火災の被害を軽減することが期待されています。

ご家庭用スプリンクラー

ご家庭用スプリンクラー

ご家庭用スプリンクラー

ご家庭用のスプリンクラーは、主に戸建て住宅や集合住宅などに設置されており、火災発生時に自動で水を噴射し、火勢の拡大や延焼を抑える役割があります。一般的に、住宅用のスプリンクラーシステムは、建物内に設置された注水栓から給水され、各部屋に設置されたスプリンクラーヘッドから放水されます。スプリンクラーヘッドは、室温の上昇を感知すると溶けて開き、特定の温度に達すると水を噴射します。これにより、火災の初期段階で効率的に消火または延焼防止が行われます。

スプリンクラーの設置で火災リスクを軽減

スプリンクラーの設置で火災リスクを軽減

スプリンクラーの設置は、火災リスクを大幅に軽減できます。その仕組みは、天井に取り付けられたスプリンクラーヘッドが火災を感知して作動し、水やその他の消火剤を放出するというものです。この消火剤は火災を食い止め、拡大を防ぐのに役立ちます。火災発生後は、迅速な対応が不可欠ですが、スプリンクラーがあれば、消防隊が到着するまでの時間を稼ぐことができます。さらに、スプリンクラーは火災による被害を最小限に抑え、人命と財産の保護に貢献します。

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