ハインリッヒの法則で防ぐ！子供の事故と事件
家族を守りたい
先生、授業で習った『ハインリッヒの法則』について詳しく教えてもらえますか?
防災防犯専門家
ハインリッヒの法則は、重大な事故が1件発生する前に、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハット体験があると提唱した法則です。
家族を守りたい
それって、防犯にも使えるんですか?
防災防犯専門家
もちろんです。たとえば、誘拐事件1件の背後には、公園にゴミが捨てられているなどの小さな異常が300件ある可能性があります。普段から周囲の変化に注意することが、重大事件の予防につながるんです。
ハインリッヒの法則とは。
防災・防犯でよく言われる「ハインリッヒの法則」とは、アメリカの技師ハインリッヒ氏が労働災害の実例から導き出したものです。
この法則によると、重大な事故が1件発生する背景には、同じような小規模な事故が29件、かすり傷やけがには至らなかったもののヒヤリとした体験が300件起こっています。このため「1：29：300」の法則とも呼ばれています。
ハインリッヒの法則は、労働災害の防止だけでなく、医療事故の防止などにも活用されています。
これを子どもの防犯に置き換えてみると、連れ去りや誘拐などの重大な事件が1件発生する背景には、不審者につけ回されたり、知らない人に声をかけられたりする小規模な事件が29件、ゴミのポイ捨てや水道設備の破損など意識せずにやり過ごしてしまうような出来事が300件起こっていると考えられます。
重大な事件を未然に防ぐためには、子どもとの会話の中で普段と異なる出来事があれば、「何か事件の前兆かもしれない」と意識して行動することが大切です。
ハインリッヒの法則とは？
「ハインリッヒの法則」とは、アメリカの保険会社が提唱した、産業における安全管理に関する法則です。この法則によれば、重大な事故や災害の発生には、300件の軽微な事故、29件の重大な危害または災害につながる可能性がある事故が発生しています。つまり、重大な事故を1件防ぐためには、300件の軽微な事故を未然に防ぐ必要があるということです。
ハインリッヒの法則を子供の防犯に置き換えると
ハインリッヒの法則は、産業安全分野で用いられる法則ですが、これを子供の防犯に応用することができます。この法則によると、重大な事故や事件（1件）に先立って、30件の軽微な事故やニアミス（1件）、さらに300件の潜在的な危険（1件）が発生しています。この法則を子供の防犯に置き換えると、重大な事故や事件を防ぐためには、軽微な事故やニアミスを未然に防ぎ、潜在的な危険を軽減することが重要になります。例えば、子どもが家の外で迷子になることを防ぐためには、迷子の可能性のある場所はどこかを特定し、その場所に立ち入らせないようにする対策を講じます。これによって、迷子という軽微な事故を防ぐことができ、重大な事件を防ぐことにつながります。
重大事件を防ぐために
重大事件を防ぐために、ハインリッヒの法則の原則を適用することができます。この法則は、重大な事故の前には30件の中程度の事故と300件の小規模な事故が発生することを示しています。したがって、小規模な事故を適切に報告し、調査することで、中程度および重大な事故を予防することができます。家庭内では、子供部屋に家具が散乱していたり、階段が暗く滑りやすかったりすると、小規模な事故につながる可能性があります。このような潜在的な危険を特定し、修正することで、重大な事故を未然に防ぐことができます。
普段の生活の中で意識すること
普段の生活の中で安全に気を配ることも、子供の事故や事件を防ぐ上で大切です。特に、子供の行動をよく観察し、危険を察知することが重要です。子供は好奇心旺盛で、危険を認識できない場合があります。そのため、親や周囲の大人が、子供の手の届かないところに危険物を置いたり、子供に危険な場所へ近づかせないようにしたりといった配慮が必要です。また、子供の行動を予測し、適切な行動を促すことも有効です。例えば、道路を渡るときは手を握る、コンロやストーブの近くでは火に触らないように教えるといったことです。
親子のコミュニケーションが大切
親子のコミュニケーションが大切は、事故や事件を防ぐ上で欠かせません。子供は親と過ごす時間が多く、親の行動や発言に影響を受けます。親が安全に対する意識を持ち、子供にそれを伝えることで、子供も安全に対する理解を深めることができます。
親が子供に安全に関して話したり、一緒に安全な行動について考えたりすることで、子供は安全に関する知識や判断力を身につけます。また、親が子供に注意を払ったり、子供の話を聞いたりすることで、子供は自分の行動を理解してもらえていると感じ、安全に対する安心感を持てるようになります。