熱感知器ってどんなもの?仕組みと種類を解説

熱感知器ってどんなもの?仕組みと種類を解説

家族を守りたい

『熱感知器』とはどのようなものですか?

防災防犯専門家

『熱感知器』は、火災による温度上昇を感知して警報を発する機器です。

家族を守りたい

定温式と差動式の違いを教えてください。

防災防犯専門家

定温式はあらかじめ設定された温度以上になると作動し、差動式は温度上昇率以上になると作動します。

熱感知器とは。

防災や防犯でよく聞く「熱感知器」とは、火災が発生して周囲の温度が上昇したことを感知して警報を発する機器のことです。種類は2つあり、「定温式」はあらかじめ設定された温度を超えると作動し、「差動式」は設定された温度上昇率を超えると作動します。

この熱感知器をホームセキュリティシステムに接続すると、火災発生をいち早く検知し、家族にブザー音と音声で知らせ、同時にコントロールセンターにも異常信号を送信します。コントロールセンターではこの信号を受け取り、必要に応じて消防に通報します。

熱感知器とは

熱感知器とは

熱感知器とは、文字通り「熱」を感知する装置のことです。火災や異常高温を検知し、警報や制御信号を発信する役割を担います。その仕組みは、熱エネルギーの変化を電気信号に変換するもので、温度変化を継続的に監視しています。急激な温度上昇や設定された温度を超えると、信号を発生させ、火災報知器やスプリンクラーなどの安全システムを作動させます。熱感知器は、建物の安全確保や人命救助において欠かせない安全装置となっています。

熱感知器の種類

熱感知器の種類

熱感知器の種類

熱感知器には、さまざまな種類があり、それぞれが異なる仕組みで火災を検知します。代表的な種類としては、次のものがあります。

* -サーミスタ型- 温度変化によって電気抵抗が変化する半導体を利用したタイプです。火災による温度上昇を感知して電気抵抗が変化し、検知信号を出力します。
* -熱電対型- 2 種類の異なる金属を接合した熱電対を使用します。温度差によって発生する電圧の変化を検出し、火災を検知します。
* -二線式感温ケーブル- 耐熱被覆された2本の導線を平行に配置したケーブルです。火災による温度上昇で電線が断線または接地することで、検知信号を送信します。
* -無線式熱感知器- 電源や配線を使用せず、無線通信で信号を送信するタイプです。火災時に温度上昇を感知すると、無線で信号を伝送します。
* -カメラ型熱感知器- 赤外線カメラを使用して温度変化を検知するタイプです。火災による温度上昇を画像として捉え、熱パターンを解析して検知します。

定温式熱感知器と差動式熱感知器の違い

定温式熱感知器と差動式熱感知器の違い

定温式熱感知器と差動式熱感知器には、動作原理に違いがあります。定温式熱感知器は、温度が特定の閾値に達すると作動します。それに対して差動式熱感知器は、温度の変化率を監視しています。つまり、温度が急激に上昇した場合のみ作動します。どちらが適しているかは設置場所によって異なります。急激な温度変化が予期される場所では差動式が適していますが、ゆっくりと温度が上昇する場所では定温式が適しています。

ホームセキュリティとの連携

ホームセキュリティとの連携

セキュリティを強化したい人にとって、熱感知器はホームセキュリティとの連携によって、さらなる安心感をもたらします。ホームセキュリティシステムと連携させることで、発煙時に警報音を発したり、警備会社に通知したりすることができます。これにより、早急な対応が可能になり、被害の拡大を防ぐことができます。また、誤作動時の誤報を防ぐため、ホームセキュリティシステムと合わせて使用する際には、熱感知器の感度や設置場所を慎重に検討することが大切です。

コントロールセンターの役割

コントロールセンターの役割

コントロールセンターは、熱感知器システムの中核を成します。すべての熱感知器から受信した信号を処理し、火災を検知して警報を発します。温度上昇を監視し、異常が発生した場合は、警報音や視覚信号を発して周囲に知らせるのです。さらに、コントロールセンターは、熱感知器のテストやメンテナンス、システムの全体的な監視も行います。この重要な役割により、コントロールセンターは、火災の早期検知と人命保護における不可欠な要素となっているのです。

SNSでもご購読できます。