ダイオキシンって何？種類や発生源を解説
家族を守りたい
ダイオキシンってなんですか？
防災防犯専門家
ダイオキシンとは、ポリ塩化ジベンゾーパラージオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン、コプラナーポリ塩化ビフェニルの総称で、「ダイオキシン類」と呼ばれています。
家族を守りたい
どうやって発生するんですか？
防災防犯専門家
ゴミの焼却、金属精錬、紙の塩素漂白、薬品類の合成などの工程で、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられることで発生します。
ダイオキシンとは。
防災・防犯で使われる「ダイオキシン」とは、「ダイオキシン類」の総称です。正確には、ポリ塩化ジベンゾーパラージオキシン（PCDD）、ポリ塩化ジベンゾフラン（PCDF）、コプラナーポリ塩化ビフェニル（Co-PCB）の3種類の化学物質で構成されています。
ダイオキシン類は、炭素、酸素、水素、塩素を熱することで意図せずに生成される有害物質です。主な発生源は、ゴミ焼却や金属精錬の際の燃焼、紙の塩素漂白、化学製品の合成など多岐にわたります。
ダイオキシンの種類
-ダイオキシンの種類-
ダイオキシンとは、210種類以上ある化学物質の総称です。その中で、毒性の強い17種類が環境庁により特定有害物質に指定されています。代表的なものには、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾパラジオキシン（TCDD）や2,3,4,7,8-ペンタクロロジベンゾフラン（PeCDF）などがあります。これらの物質は、構造が似ており、環境中で安定性が高く、生物の体内に蓄積しやすいという特徴があります。
ダイオキシンの発生源
ダイオキシンの発生源は多岐にわたります。産業活動では、化学工場や製紙工場での塩素系の漂白剤の使用、鉄鋼工場や非鉄金属精錬所での副産物などが挙げられます。また、廃棄物焼却場や自動車の排気ガスからも発生します。さらに、自然発生源として、火山噴火や森林火災によっても生成されます。中でも、産廃焼却場はダイオキシンの主要発生源であり、環境への排出量対策が重要視されています。
ダイオキシンの健康への影響
ダイオキシンの健康への影響
ダイオキシンは、人体にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られています。主な影響は以下のとおりです。
* -発がん性- ダイオキシンは発がん性物質であり、特に肝臓がんや肉腫リスクを高めます。
* -生殖への影響- ダイオキシンは生殖機能にも影響を及ぼし、精子数の減少や卵巣機能の低下を引き起こします。
* -免疫系の低下- ダイオキシンは免疫系を低下させ、感染症に対する抵抗力を低下させます。
* -内分泌かく乱- ダイオキシンは、ホルモンバランスをかく乱し、甲状腺機能や体の成長に影響を与える可能性があります。
* -皮膚障害- ダイオキシンは、皮膚炎や色素沈着などの皮膚障害を引き起こすことがあります。
ダイオキシンを防ぐ対策
ダイオキシンを防ぐ対策として、以下のような取り組みが挙げられます。
* -焼却場の対策強化- ダイオキシンの主な発生源である焼却場では、燃焼温度の制御や排ガス処理装置の導入により、ダイオキシンの発生量を削減しています。
* -廃棄物の適切処理- ダイオキシンを含む廃棄物は、専用の処理施設で処理し、環境への放出を防いでいます。
* -産業プロセスの改善- ダイオキシンを発生させる産業プロセスでは、代替技術の採用や排ガス処理の強化により、ダイオキシンの発生を抑制しています。
* -食品の安全確保- 食品に含まれるダイオキシン濃度をモニタリングし、安全基準を満たしていることを確認しています。
* -個人の対策- ダイオキシンを含む食物の摂取を控え、喫煙を避けることで、ダイオキシンへの曝露を減らすことができます。