断層ってなに?地震とのかかわりや活断層について

断層ってなに?地震とのかかわりや活断層について

家族を守りたい

先生、’断層’ってどういう意味ですか?

防災防犯専門家

断層はね、地層が割れて、片方と片方がずれる状態なんだよ。

家族を守りたい

地質学でいう’活断層’ってなんですか?

防災防犯専門家

活断層は、最近まで地殻活動があった断層で、これからも地震を起こす可能性がある断層のことだよ。

断層とは。

防災・防犯用語である「断層」とは、地層や岩石に力が加わって割れ目ができ、その割れ目を境に両側の地層がずれている状態を指します。割れ目そのものを断層と呼ぶこともあります。

地震との関連では、地質学的にごく最近の時代(新生代第四紀)まで繰り返して地殻変動を起こしてきた断層で、今後も活動する可能性があるものを「活断層」と呼びます。

断層とは

断層とは

断層とは、地殻にある岩盤が破壊され、ずれや破砕が生じた境界のことです。断層は、地球の長い地質史の中で、地殻変動や地殻活動によって形成されます。断層に沿って岩石がずれる動きを「断層運動」といい、によって地震が発生することがあります。断層運動は、ゆっくりと継続的に起こる場合もあれば、短時間に急速に起こる場合もあります。

断層と地震の関係

断層と地震の関係

断層と地震 Relationship between faults and earthquakesの関係は密接で、多くの地震は断層のずれによって発生します。断層とは、岩石が破壊されずれてできた面のことです。

地震が起きるメカニズムは、断層の両側の岩石に力が加わり、耐えきれなくなったときにずれが生じることです。このエネルギーの解放が地震の揺れとして伝わってきます。地震の規模は、ずれの大きさや断層の深さによって決まります。

活断層とは、過去にずれを起こしており、今後もずれが発生する可能性が高い断層のことです。日本には、南海トラフ、中央構造線断層帯、糸魚川静岡構造線断層帯など、多くの活断層があります。これらの断層は、過去に大規模な地震を引き起こしており、今後地震が発生する可能性も高いと言われています。そのため、活断層の調査や対策が重要な防災対策となっています。

活断層の定義

活断層の定義

活断層とは、過去約1万2千年以内に活動した断層のことです。1万2千年という期間は、地質学者たちが地表で見られる地層や地形の変形から推定したもので、大規模な地震の発生と関係があるとされています。そのため、活断層は地震の発生源として警戒されています。

活断層の活動間隔は一定ではなく、数十年から数千年と幅があります。また、一度活動した後は長い間活動しない場合もありますが、近年では活断層の認識が進み、以前は非活発と考えられていた断層が活断層であることが判明するケースも出てきています。

活断層の分布

活断層の分布

活断層の分布は、プレートテクトニクスによって決まります。世界中のプレートの境界に沿って、活断層が多数見られます。最も活発な地震地帯として知られる環太平洋火山帯(太平洋を取り囲む)には、特に活断層が多く見られます。日本もこの環太平洋火山帯に位置しており、数多くの活断層を抱えています。

日本列島は、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界に位置しており、これらのプレートの衝突によって活断層が形成されています。日本列島全体に活断層が分布していますが、特に顕著なのは日本海溝沿いの東北地方、房総半島と伊豆半島の東側、四国地方の南側です。

活断層による被害

活断層による被害

活断層による被害

活断層は、過去数万年の間にずれ動いた断層で、将来もずれ動く可能性があります。活断層がずれると地震が発生し、震源断層が地表に達すると、断層変位が発生します。この断層変位は、建物やインフラに甚大な被害をもたらす可能性があります。また、地震の揺れだけでなく、地盤の液状化やがけ崩れなどの二次災害を引き起こすこともあります。そのため、活断層の分布や性質を把握することは、地震被害を軽減するために重要です。

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