検挙件数とは?減少傾向にある背景を解説

検挙件数とは?減少傾向にある背景を解説

家族を守りたい

『検挙件数』ってどういう意味ですか?

防災防犯専門家

警察などが検挙した事件の数のことだよ。

家族を守りたい

検察官に送った件数とかも入ってるんですか?

防災防犯専門家

そうだね。微罪処分にした件数も含まれるんだ。

検挙件数とは。

「検挙件数」は、警察などの機関が取り締まった犯罪事件の数のことです。検察官に送致した事件だけでなく、軽い罪で罰金を科した事件なども含まれます。最近では、検挙件数は減少傾向にあります。

2008年の刑法犯の検挙件数は128万8,720件でした。そのうち、殺人、強盗、傷害などの一般刑法犯が57万3,743件で、窃盗が37万9,839件でした。窃盗を除いた一般刑法犯の検挙件数は19万3,904件で、外国人が関わった一般刑法犯の検挙件数は3万4,620件でした。

検挙件数の定義と内容

検挙件数の定義と内容

検挙件数とは、刑法犯などを捜査する警察が被疑者を逮捕または書類送検したことの数です。警察庁が毎年発表する統計資料に記載されています。検挙件数の定義は時代によって変化しており、現在は以下のものが含まれます。

* 逮捕
* 書類送検(被疑者を起訴せずに罰金や科料を科す処分)
* 交通反則通告
* 少年補導

検挙件数の推移と最近の傾向

検挙件数の推移と最近の傾向

検挙件数の推移と最近の傾向

検挙件数は、近年減少傾向にあります。2002年には166万件を超えていた検挙件数は、2021年には約110万件まで減少しました。この減少傾向の背景には、犯罪の認知件数の減少と警察の検挙基準の見直しなどが挙げられます。

犯罪の認知件数は、警察に届け出られた犯罪件数を指します。この認知件数は、2002年の約280万件から2021年には約160万件まで減少しています。犯罪の認知件数の減少は、犯罪の発生率の低下や、被害届の提出率の低下などが要因として考えられます。

また、警察の検挙基準の見直しも検挙件数の減少に影響を与えています。警察では、犯罪の軽微化や社会情勢の変化を踏まえて、取り締まりの対象を絞り込むなどの検挙基準の見直しを行ってきました。この結果、軽微な犯罪に対する検挙が減少したことが検挙件数の減少の一因となっています。

窃盗件数の推移と特徴

窃盗件数の推移と特徴

窃盗件数の推移と特徴

窃盗件数は、ここ数十年で減少傾向にあります。警察庁の統計によると、2002 年の認知件数は約 140 万件でしたが、2021 年には約 63 万件にまで減少しています。この減少傾向は、窃盗の 検挙率の向上防犯対策の強化 によるものと考えられています。

また、窃盗の手口も変化しています。かつては住宅や店舗を対象にした空き巣や忍び込み盗が多発していましたが、近年は インターネットを利用したネット詐欺自転車窃盗が増加しています。

窃盗以外の一般刑法犯の検挙件数の推移

窃盗以外の一般刑法犯の検挙件数の推移

窃盗以外の一般刑法犯の検挙件数も、近年、減少傾向にあります。この減少は、犯罪抑止のための対策が功を奏していることや、少子高齢化による人口減少の影響など、複数の要因が指摘されています。

犯罪抑止策としては、防犯カメラの設置やパトロールの強化、特殊詐欺対策の周知などが挙げられます。これらの対策により、犯罪の発生が抑えられ、検挙件数の減少につながっています。

また、少子高齢化による人口減少も、検挙件数の減少に影響しています。人口が減ることで、犯罪を犯す可能性のある人数も減少するため、検挙件数が減少する傾向にあります。

外国人による一般刑法犯の検挙件数

外国人による一般刑法犯の検挙件数

外国人による一般刑法犯の検挙件数に関しては、近年では減少傾向が続いています。その背景には、以下の要因が考えられます。

まず、経済状況の改善により、出稼ぎ労働者の数が減少したことが挙げられます。また、近年は日本企業の海外進出が活発化しており、外国人労働者が日本に滞在する期間が短縮されていることも影響しています。さらに、日本政府による出入国管理の厳格化により、不法滞在者の摘発・送還が強化され、外国人犯罪者の検挙件数の減少につながっています。

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