病院前評価の鉄則! 「START」とは?

病院前評価の鉄則! 「START」とは?

家族を守りたい

防災・防犯の用語『START』ってなんですか?

防災防犯専門家

SimpleTriageAndRapidTreatmentの頭文字をとったもので、病院前でも簡単に評価できる方法だよ。

家族を守りたい

へぇ〜、病院前でも簡単にできるんですね。

防災防犯専門家

そう、特に災害時などに素早く負傷者の状態を把握するのに役立つんだ。

STARTとは。

防災・防犯における「START」とは、「Simple Triage And Rapid Treatment」の頭文字を取ったもので、特に病院前においても簡単な評価方法として現在推奨されています。

STARTとは?

STARTとは?

START とは、「Simple Triage and Rapid Treatment」(簡易トリアージと迅速治療)の頭文字からなる、病院前評価における重要なプロトコルです。このプロトコルは、救急医療従事者が現場で患者を素早くかつ正確に評価し、適切な治療方針を決定することを目的としています。START は、最初の応答段階において、重症傷病者の迅速な特定と適切なケアを確保するために不可欠です。

STARTのメリット

STARTのメリット

-STARTのメリット-

START(Simple Triage and Rapid Treatment)の大きなメリットは、その簡潔性と効率性にあります。医療従事者向けのトレーニングは最小限で済み、現場ですぐに使用できます。また、素早く患者をトリアージして、適切な治療を優先順位付けすることができ、患者へのアウトカムの向上に貢献します。さらに、STARTは、大規模災害や多重傷病者事案など、限られたリソース下でも効果的に活用できます。

STARTの手順

STARTの手順

STARTの手順は、病院前評価に不可欠なプロセスです。これを確実に遂行するために、従うべき手順が定められています。

手順の最初の段階は「Scene Safety(現場の安全確認)」です。救助者が現場に到着したら、まず周囲の安全を確認し、自分自身と患者の安全を確保する必要があります。次に「Triage(トリアージ)」を行い、患者の重症度を評価し、必要な救急処置の優先順位を決めます。

続いて、「Assessment(評価)」では、患者の意識レベル、呼吸、循環器系、神経学的状態を評価します。この評価結果をもとに、「Recommend care(治療の推奨)」が決定され、必要な治療や搬送先施設が選択されます。

最後に「Transport(搬送)」では、患者を適切な医療機関に搬送します。搬送中は、患者の状態を継続的にモニタリングし、必要に応じて治療を継続または変更します。

STARTの活用例

STARTの活用例

STARTの活用例

STARTは、さまざまな緊急医療現場で活用されます。例えば、事故や災害の現場では、多数の負傷者を迅速かつ正確に評価する必要があります。STARTを使用することで、医療従事者はトリアージを行い、最も重症の患者から治療を優先することができます。

さらに、緊急救護室でもSTARTが利用されます。緊急救護室では、搬送されてきた患者の状態が不安定であることが多く、迅速な評価と治療が必要です。STARTを使用することで、医療従事者は患者の容体を素早く把握し、適切な治療方針を決定することができます。

STARTの留意点

STARTの留意点

「START」の実施において、以下の留意点が重要です。

まず、評価を迅速かつ正確に行うことです。患者をできるだけ短時間で診察し、重症度を判断するために、簡潔で要点を押さえた質問や検査を行います。

また、バイタルサインの変化に注意することも欠かせません。STARTトライアージでは、バイタルサインの変化をモニタリングして、患者の状態を再評価することが不可欠です。

さらに、レッドゾーンの閾値を認識する必要があります。レッドゾーンとは、重症度が最も高い患者を表すわけですが、その閾値は年齢や状況によって異なることを認識しておくことが重要です。

最後に、トライアージタグを正確かつ迅速に付けることが求められます。トライアージタグは、患者の重症度を示す色分けされたタグですが、適切なタグを付けることで、患者を適切な医療レベルに搬送するための迅速かつ正確なトリアージが可能になります。

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